そこに待ち受けていた光景でカイルは全てを察知するのです。
それは、爆弾処理班や警察の姿です。
何故子供がいないと喚く女を下ろす目的なのに、爆弾処理班がいるのか?
そう、カーソンが機内に爆弾を仕掛けていてそれをカイルのハイジャックの仕業に見せかけて死なせる気なのだという目論見に気が付くのです。
そしてカーソンの手元にある起爆装置スイッチを見て確信しました。
ここの場面はセリフが少なく、場面展開の流れで主人公カイルの気持ちを読んでいく形だったので分かりにくい人も多かったのではないでしょうか。
カイルvsカーソン、カイルだからこそ勝利出来た
最終的に機内にはカイルとカーソンの2人になり激闘が始まりました。
元々カーソンがこんなハイジャックを計画したのは、勿論お金を得る為ですが、一番大切なのは誰かに犯行を擦り付ける事です。
それに最も適しているのが、この機体の設計者で誰よりも機内を知り尽くしているカイルだったという訳ですが……。
この勝負は逆に、カイルだからこそ勝利する事が出来たのです。
機内の安全な場所を知っていた
着々とジュリアがいる元へ近づいていくカイルと、それを追いかけるカーソンでした。
しかし、カイルは機内の造りを完全に把握しているので見つかる事なくジュリアを棺のもとから助け出します。
この時カイルは娘を白い扉の中に入れて、最終的には自分もその中に入ってカーソンだけを爆死させ見事機体から脱出する事が出来ました。
これはカイルでなければ出来なかった脱出方法です。
あの場所が墜落しても壊れないような頑強な造りになっている事を知っている彼女だからこそ、起爆装置を迷いなく押す事が出来たのです。
機体を知り尽くすカイルを利用すればハイジャック犯に仕立て上げられると考えたカーソンでしたが、最後は機体を知り尽くすカイルによって犯行計画も命も木端微塵となったのです。
まとめ
フライトプランは完全密室のジェット機内で起きた誘拐&殺人未遂事件という特殊なサスペンス映画でした。
大金が欲しいという理由でこの計画を企んだカーソンですが、起爆装置を機内に持ち込むためにカイルの旦那を殺す事でX線を通さない棺を持ち込む理由を作り出しました。
また、最終的にカイルがハイジャックとして機体を破壊する事に仕立て上げるというのは他の映画ではなかなか見ない残虐な犯行だったと思います。
悪く言えば回りくどく面倒くさい、よく言えばかなり精密な犯行内容でした。
カーソンが犯人と分かった状態で最初から観るとまた違った視点で観る事が出来ると思います!
是非この記事をご覧になってから、もう一度映画を楽しんで頂きたいです。