その為エリザベスは女王となって即位後、過剰な宝石を身に着けます。
多くの歴史家はこの着飾った姿こそ、権力誇示の表れだと指摘します。
見た目から入るエリザベスの巧妙さ
エリザベスは、ウォルシンガムにより国民は偉大な存在を崇拝したがっていると聞き、これまでの見た目を大きく変えます。
真っ白過ぎて表情が読めない顔に、鬘をかぶり「特別な人」に変貌しました。
ヴァージンクイーンを語ったエリザベスは崇拝すべき対象になったのです。
エリザべスの容姿
劇中でもインパクトを放つエリザベスの容姿について、徹底した白塗りを行うその理由を覗いていましょう。
史実では白粉が大流行
エリザベスの時代、女性達は白粉をこれでもかというほど顔につけていました。
しかし当時の白粉は質が悪く鉛を多く含んでいた為、肌荒れも凄かったようです。
それでも女性達は白塗りをやめることはありませんでした。
エリザベスは女王は気高く美しくあるべきものと考えていたので、誰よりも白い肌を目指していたのでしょう。
また史実では29歳でエリザベスは天然痘にかかり以後、鬘を常用していたようです。
顔や頭にも醜い跡が残っていた可能性もあります。
メアリー・スチュアートを上回るように
ライバル視されていたスコットランドランドのメアリー・スチュアートは、大変優れた美貌を持っていました。
そのことがエリザベスの勝気な性格に火をつけたのは間違いありません。
メアリー・スチュアートの容姿などの情報を報告させており、対抗心を燃やしています。
女性としての意地が垣間見える話ですが、その裏にはイングランドの王位継承権という壮大な根源が眠っています。
エリザベスは是か非でもメアリー・スチュアートに負けるわけにはいかなかったのです。
オリジナルのファッション文化を生み出した
当時イングランドはスペインやフランスのファッションを真似していました。
しかしエリザベスは独自のファッションを生み出しています。
後にエリザベスカラーとまで呼ばれる、彼女を象徴したかのような巨大な襟や袖の部分の膨らみ方も尋常ではありません。
またイングランドの真珠がなくなるとまでいわれた程、多くの真珠を身に着けています。
しかし彼女はファッションリーダーになろうとしたわけではないはずです。
誰にも負けたくない、見劣りしたくないというエリザベスの性格が生み出したファッションなのでしょう。
エリザベスの強さの根源は不遇の時代にあった
劇中では暗殺や裏切りにあいながらも力強く立ち上がります。
そしてついにザ・ヴァージン・クイーンとして君臨するエリザベスですが、彼女の強さの秘密は一体何なのでしょう。
不遇の時代を乗り越えた
エリザベスは王女という恵まれた立場に生まれつつも、その幼年期は不幸なものでした。
更に異母姉であるメアリー1世には疎まれ、投獄までされています。いつ死刑になってもおかしくない状況だったわけです。
しかしそんな逆光の中を生き延びてきたことが、彼女の心を強いものに育て上げたのです。
またエリザベスは強運の持ち主ともいえるでしょう。
世の中の汚い部分をすべて経験してきた
彼女は不遇の時代の中で、人の醜さや嫉妬、陰謀や権力欲など様々な物を目の当たりにしました。
王宮の中で何も知らずに育った王女様ではありません。人は裏切るものだということを痛いほど経験しているのです。
だからこそ相手の本心を探ることも出来、のちに近隣諸国を手玉に取るような政治を繰り広げることが出来るのです。
エリザベスにとってつらい過去が奇しくも彼女を強く育てていきました。
恋人の裏切りが彼女を強くした
劇中にも語られているようにエリザベスは、普通の女性のようにロバート・ダドリーとの恋を謳歌していました。
しかし自分の恋人が既婚者であり、更に自分の暗殺計画に加わっていたことを知り、そこから強さを爆発させます。