一方のリメイク版では、瑠衣が事故に遭う当時の大統領選のニュースを録画して準備して毎日みんなで鑑賞します。
そして、瑠衣が父への誕生日プレゼントとして贈ったものは「ピコ太郎の衣装」でした。
佐藤二朗演じる瑠衣父親の健太は、リンゴの代わりにココナッツを使って「ペンパイナッポーココナッツペン」と熱演します。
太賀演じる瑠衣の弟である慎太郎は、毎日見ているのにも関わらず父親の熱演に爆笑する設定になっています。
設定に違いはあっても彼女を守るための「家族の愛」を象徴していることには違いありません!
記憶障害に気付いてしまったときの過ごし方
どんなに家族が気を遣っていても本人がその事実に気づいてしまう日もあります。
そのときには、ハリウッド版もリメイク版も「本人に事故に関する記録を見せる」「病院へ症状を確認しにいく」という流れには変わりありません。
本人が記憶障害に気づいてしまったときの悲しむ姿を見たくないがゆえ、家族や知人は団結して「全く同じ毎日」を過ごすことに徹底することでつらい事実に直面することから守っているのです。
彼女の記憶をつなぐもの
記憶が1日でリセットされてしまうルーシーと瑠衣は、それぞれヘンリーと大輔との交際を機に自分の記憶をつなげるための日記の記録をはじめます。
この記憶をつなぐアイテムとしては日記の他に録画を利用した方法も採用されていますが、ハリウッド版のヘンリーは「ビデオ」をリメイク版の大輔は「DVD」を活用する方法に変更されているのです。
コメディ要素もたっぷり
【50回目のファーストキス】の原作である「50 First Dates」は、全米初登場1位を獲得した大人気作品となりました。
その理由としては、ラブストーリーであってもコミカルなコメディ要素も多く含んだ「ラブコメディ」に仕上げられているためです。
もともとの原作も自然と笑いを誘う要素が多く組み込まれています。
ですが、福田雄一監督が監督・脚本を手がけたリメイク版の【50回目のファーストキス】は日本人にとっての笑いのツボをとらえた作品に仕上がっているのが特徴になります。
ストーリーの展開は原作に忠実
ストーリー全体の展開は、ハリウッド版の原作である「50 First Dates」を忠実に再現しています。