負の物を吸い取られた生き物は元気になり、負の物を与えられた生き物は精神錯乱状態に陥いりジョンの思考通りに操られてしまいます。

見事なかみ合わせ

凶悪犯ウィリアム・ウォートンは双子の愛を利用し、騒げば姉(妹)を殺すと脅して双子を殺しています。愛を利用し殺人を犯したのです。

そしてジョンは皆の愛によってメリンダから吸い取った羽虫を、ウィリアム・ウォートン殺しに使用しています。

愛を利用したものへ愛を利用した罰を与えています。

そして愛が悪用されるものであることをジョンは訴え、世界中の悲劇を嘆いています。

光は「正」を表現

The Green Mile

羽虫が負なるものを表現しているのに対して劇中の光は「正」を表現しています。

神の贈り物

ジョンが光を発する時、それは誤った方向へ進んでしまった負の物を浄化し正しい方向へ修正しています。

光は命を与えたり病気を抜き去ったりしており、まさに神からの贈り物のようです。

劇中では指の隙間から光が漏れ、獄中のライトが光り出すなど奇跡の光を上手く表現しています。

ジョンの存在が示すもの

GREEN MILE: 15TH ANNIVERSARY

劇中で純粋さを貫き通すジョン・コーフィーは、神の力を持つ人間として描かれています。

ジョンにフォーカスを当てて彼の存在理由を解明していきましょう。

劇中のメッセージ「差別を訴える存在」

劇中のメッセージにもなる部分ですが、ジョンは大柄な黒人男性です。

弁護士バート・ハマースミスは下記のように語っています。

雑種犬と黒人はよく似ている

引用元:グリーンマイル/配給会社:ワーナー・ブラザーズ

この言葉通り1935年は黒人への差別も大きいものでした。Negroというセリフにも黒人差別が大きく表現されています。

そしてここにも負と正の比較が生まれており、メリンダはジョンを差別することなく自分のペンダントを渡します。

正しいものを登場させることで負の存在をより大きく見せているのです。

大きなジョンが暗闇を怖がったり、丁寧な自己紹介をするなど彼の人柄が繊細に描かれている点も対比という意味で注目すべき点でしょう。

ジョンの存在は、当時の黒人差別を象徴しています。

死を望む存在

ジョンは純粋過ぎるゆえに世界中の悲しみや醜さを感じ取り、生きることに疲れています。

おそらく彼の持つ不思議な力によって、想像を超える時間を生きてきたのかもしれません。

ポールに殺人事件の真実を伝えたのは、死刑を逃れる為ではなくただ真実を伝えただけなのです。

普通なら真実を伝えるのは自分の無実を証明するため、という理由ですがジョンにとっては無実になるか否かは問題ではありません。

なぜウォートンに罰を与えたのか、その理由をポールに教えただけなのです。

劇中でジョンは純粋ゆえに生きることが辛く、死を望む存在として描かれています。

ジョンが最尾に見た映画「トップハット」

ジョンが劇中で観たいといった映画は1935年公開のミュージカル映画「トップハット」で、軽快な踊りや歌が繰り広げられる当時の話題のラブコメディです。

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