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【デスノート】は、原作・大場つぐみ×作画・小畑健による漫画を実写化した映画です。
藤原竜也と松山ケンイチによる頭脳戦は原作のイメージを崩すことなく、観る人をドキドキさせます。
漫画原作の実写化は当たり外れが大きいと言われていますが、この映画はかなりの当たり作品だと評価されているのです。
第25回ゴールデングロス賞の優秀銀賞も受賞しており、この作品のLを演じたことで、松山ケンイチの出世作とも言われています。
月の偏った正義感と警察への不信感
警察の内情を知ったときの月の絶望
父が警察庁刑事局長の月は、警察のデータベースに侵入し、日本の警察の現状を知ります。
正義を掲げているはずの警察は、多くの事件を未解決・不起訴とし、警察内で隠していたのです。
父親の後を追って、将来は警察に入り官僚へ上り詰めるつもりでいた月にとって残酷な事実でした。
犯罪者を裁くことも出来ずに何が正義なのかと自問自答を繰り返します。
デスノートを拾った月の正義
そんな月の前に1冊のノートが落ちていました。
ノートを拾った日は、ちょうど警察のデータベースで見かけた犯罪者に接触をしていたのです。
犯罪者側は人を殺していたにも関わらず、普通に生活しており、殺人を犯した自分に陶酔していました。
様子を伺っていた月も絡まれ、ナイフを向けられていました。
こんなにも危ない人間が野放しになっていることに失望した矢先に『死のノート』と出会いました。
デスノートの効果を実感した月は次々と凶悪犯を裁いていくこととなります。
警察ができない捌きを代行し、世の中の平和の為に自分が犯罪者たちに捌きを下しているのだと月は実感しました。
世間からも支持される声が上がり、自分の存在がはやし立てられることにも快感を覚えていったのです。
一般市民にも手をかけ今までの日々に戻れない
日本にいるFBI捜査官を全員殺してしまう
最初は犯罪を犯した人だけを裁いていた月ですが、徐々に裁く範囲が広がっていきました。
自分がLによって疑われ出すと、自分を尾行し調べていたFBIの人間を殺してしまいます。
そして、自分についているレイだけを殺害すると自分が更に疑われてしまうので、他のFBI捜査官も全て殺害してしまうのでした。
巧みにレイを操り、自分の手ではなくレイの手で他のFBI捜査官を殺害させました。
そのことによって、月がキラであるということを分からなくさせたのです。
こうやって、犯罪者以外にも手をかけ始めた月は、犯罪者以外も手にかけ、元の生活には戻れなくなります。
自分の身を守る為に彼女さえも殺す月の残忍さ
FBIのレイを殺害したことで、婚約者で元FBI捜査官のナオミにキラであるということを疑われます。
ナオミが偽名を使って月と彼女のしおりに接触してきたとき、月はナオミを殺害することを決めたのです。