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【デスノート(ネタバレ)】ラストのセリフから読み取れる月の欲望を徹底考察!原作漫画・アニメのラストは?後半への伏線を回収

SF

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00UGIRBK8/cinema-notes-22

【デスノート】は、原作・大場つぐみ×作画・小畑健による漫画を実写化した映画です。

藤原竜也松山ケンイチによる頭脳戦は原作のイメージを崩すことなく、観る人をドキドキさせます。

漫画原作の実写化は当たり外れが大きいと言われていますが、この映画はかなりの当たり作品だと評価されているのです。

第25回ゴールデングロス賞の優秀銀賞も受賞しており、この作品のLを演じたことで、松山ケンイチの出世作とも言われています。

月の偏った正義感と警察への不信感

警察の内情を知ったときの月の絶望

父が警察庁刑事局長の月は、警察のデータベースに侵入し、日本の警察の現状を知ります。

正義を掲げているはずの警察は、多くの事件を未解決・不起訴とし、警察内で隠していたのです。

父親の後を追って、将来は警察に入り官僚へ上り詰めるつもりでいた月にとって残酷な事実でした。

犯罪者を裁くことも出来ずに何が正義なのかと自問自答を繰り返します。

デスノートを拾った月の正義

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そんな月の前に1冊のノートが落ちていました。

ノートを拾った日は、ちょうど警察のデータベースで見かけた犯罪者に接触をしていたのです。

犯罪者側は人を殺していたにも関わらず、普通に生活しており、殺人を犯した自分に陶酔していました。

様子を伺っていた月も絡まれ、ナイフを向けられていました。

こんなにも危ない人間が野放しになっていることに失望した矢先に『死のノート』と出会いました。

デスノートの効果を実感した月は次々と凶悪犯を裁いていくこととなります。

警察ができない捌きを代行し、世の中の平和の為に自分が犯罪者たちに捌きを下しているのだと月は実感しました。

世間からも支持される声が上がり、自分の存在がはやし立てられることにも快感を覚えていったのです。

一般市民にも手をかけ今までの日々に戻れない

日本にいるFBI捜査官を全員殺してしまう

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最初は犯罪を犯した人だけを裁いていた月ですが、徐々に裁く範囲が広がっていきました。

自分がLによって疑われ出すと、自分を尾行し調べていたFBIの人間を殺してしまいます。

そして、自分についているレイだけを殺害すると自分が更に疑われてしまうので、他のFBI捜査官も全て殺害してしまうのでした。

巧みにレイを操り、自分の手ではなくレイの手で他のFBI捜査官を殺害させました。

そのことによって、月がキラであるということを分からなくさせたのです。

こうやって、犯罪者以外にも手をかけ始めた月は、犯罪者以外も手にかけ、元の生活には戻れなくなります

自分の身を守る為に彼女さえも殺す月の残忍さ

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FBIのレイを殺害したことで、婚約者で元FBI捜査官のナオミにキラであるということを疑われます。

ナオミが偽名を使って月と彼女のしおりに接触してきたとき、月はナオミを殺害することを決めたのです。

レイの殺害時に、二人が結婚式を挙げる予定だった教会の封筒を見た月は教会からナオミの本名を聞き出すことに成功しました。

恋人を目の前で殺された悲劇の大学生を演じる為に、しおりまでも殺してしまいます。

Lに自分が疑われないようなシナリオと証拠を見せつけ、同情まで買おうとしたのです。

その頃の月には、今までの付き合いや大切という思いはなく、いかにキラではないと思わせるかしか頭にありませんでした。

頭脳明晰な夜神月だからこそ大規模な大惨事となった

月の性格や人柄とは

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容姿端麗で頭脳明晰な優等生で、官僚を目指し、日々勉強に励んでいました。

賢いだけでなく、かなりの人格者で、優しく正義感の強い大学生だったのです。

完璧な月ですが、友人とバスケットボールの賭け試合をしていたりと普通の大学生と同じような点もあります。

なので、話しかけにくいような感じは一切なく、気さくな点も見受けられます。

デスノートを拾ったことで、自分が理想とする犯罪のない世界を作り出そうと動き出したのでした。

犯罪のない新しい世界こそで、権力を持つことで自身を「新世界の神」と称し、裁きを与えていくようになります。

月とLのお互いを引き摺り出そうとするゲーム

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Lの存在を認識したことから、月はどこまで死を操れるかという実験をしつつ、Lを挑発していきます。

死刑囚が死ぬ間際に書いた手紙は行の頭だけ読むとLへのメッセージになっていました。

Lの方も死刑囚を使ってニュースを行ったり、月の家に監視カメラを大量に設置していたりと徐々に距離を詰めていきます。

そんなタイミングで、警察側にも内密に、FBI捜査官に尾行をさせたりと徹底的に調べ上げていきました。

すこしずつじりじりとお互い歩み寄っており、スリルのある探り合いをお互いが楽しんでいるようにも見えます。

ラストのセリフから読み取れる月の欲望を徹底考察

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警察の力では、手が回りきっていない世界中の犯罪者を裁いていたキラですが、最後はLや父率いる警察側に暴かれます。

それまでには、Lに勝利し、Lの死を見ていたり、第2第3のキラが出てきたりと様々なことがありました。

しかし、最後はデスノートと共にやってきた死神リュークの手により、デスノートに名前を書かれて月は命を終えます。

キラは正義なんだ、父さんわかってくれよ。

引用:DEATH NOTE/配給会社:ワーナー・ブラザース映画

あくまで、最後まで月は自分のしてきたことは正義なのだと主張するのです。

警視庁刑事局長の父親・総一郎に認めてもらいたくて、学生時代もずっと勉強を頑張っていた月なので最後も認めてほしかったのでしょう。

法律で抑えることのできない量の犯罪者を抑え込み、裁きを下してきた自分を評価し、肯定してほしかったのです。

結局、新世界の神・キラは人の子であり、すごい・偉いと言ってもらいたい自己顕示欲と自己承認欲の塊だったのかもしれません。

原作漫画・アニメのラストとは?

原作・漫画でのラストシーン

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腕時計の時計盤の下に忍ばせていた、デスノートの切れ端を使おうとしましたが、仲間の松田に狙撃されます。

リュークに助けを求めますが、リュークは始めから誰の味方でもなく、その場面でもその想いは変わりません。

リュークは頭脳明晰で、見たことないような方法でデスノートを使う月が好きだったので、取り乱す姿は面白くなかったのです。

リュークはその場で、自分のデスノートに月の名前を書きました

月とリュークとの約束で、月が死ぬ時は警察に殺されるのではなく、リュークがデスノートに名前を書くように話していたのです。

こうやってキラとして終わりを迎え、デスノートに月の名前を書くことが、リュークが唯一見せた優しさだったのかもしれません。

アニメでのラストシーンは漫画と少し異なっている?

DEATH NOTE -デスノート-

基本的には原作に沿って、忠実に再現されているアニメですが、何点か異なるシーンがあります。

  • 月の死ぬ瞬間
  • 魅上の死に方
  • 海砂のその後
  • キラがいなくなった世界

原作での月はかつての爽やかな姿からは想像できないような狂気で満ちた表情で最後を迎えます。

倉庫の中で死ぬのですが、アニメではこの倉庫を抜け出します。銃で撃たれ、命からがらその場を逃げ出してから死んでいくのです。

若かりし頃の自分の幻影とすれ違い、Lの幻覚を見た後に安らかにこの世を去りました。

漫画では生に固執する狂った殺人犯としての死であったことに対し、アニメではラストでかつての人間らしさを取り戻しているのです。

魅上の最後も、原作では獄中死でしたが、アニメでは倉庫の中でペンを胸に立てて自殺してしまいます。

また、海砂は原作では月が死んでからの描写はなかったのですが、アニメではビルの屋上へと向かい自殺を連想させるシーンがありました。

このように魅上や海砂にとってのキラは本当に神様であり、月に良いように利用されようが、崇拝すべき存在だったのです。

その神様であるキラが亡くなってしまっては、生きる意味さえもなくなってしまったのでしょう。

また、キラの死から1年経った世界で再び犯罪が増える場面がある漫画と異なり、アニメではその後のことは描かれていません。

キラが死んだ時点で、アニメではすべてが終わりとなっているのです。

前半に敷き詰められた後半への伏線とは

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テレビに出たりしているモデルの弥海砂の存在が後半では大切な存在となります。

キラを崇拝していることを公言しており、自分にとってどれほどまでの人なのかを語っているシーンが見られました。

そして、海砂のストーカーの番組ADが海砂を襲い殺そうとする場面では、ADが心臓発作で亡くなってしまいました。

と同時に海砂の前に黒いノートが落ちてくるのです。このノートこそが、後半で大きな働きをもたらすこととなります。

また、死神が持つ能力でもある「死神の目」ですが、これがあればどんな人でも本名と寿命が見えてしまうのです。

目を手に入れる条件が自分の寿命の半分と交換なので、月は論外だと突っぱねていました。

しかし、この目も後半で出てきます。海砂は、本来の寿命で死ななかったので、彼女の命は人の為に容易く使えるのです。

このように前編の映画では、弥海砂に関する伏線が多く敷き詰められていました。

意外なところも伏線として繋がったりしますので、目を離すことができません。