またベルの衣装には隠された秘密もあるのです。
最も有名な黄色いドレス
美女と野獣といえば、ダンスシーンでベルがまとっている黄色のドレスが有名です。
劇中でもその美しさに心を奪われる人が続出しているシーンですが、何とその黄色いドレスの制作にかかった日数は12,000時間といわれています。
それもそのはず、2,160個のスワロフスキーがちりばめられておりベルが動くたびに、美しく光り輝いています。
城の庭での赤いドレス
黄色いドレス以上に注目を集めているのが、愛の芽生えを謳うシーンでベルが着ている赤い衣装です。
何とジャクリーヌ・デュラン(オスカ―受賞者のデザイナー)によってデザインされています。
そしてケープは希少なイギリス羊ジェイコブウールで織られたものを染め直したものなのです。
更に驚くのは、エマ・ワトソンの願いで染料を全て天然素材の野菜にしているので、ちょうどいい野菜を見つけるのにかなりの時間と労力を費やしたようです。
この妥協しないこだわりが、絶妙なカラーの美しいドレスを完成させました。
村で過ごす青いドレス
劇中冒頭に登場するベルの青いドレスですが、こちらはアニメ版とは違うデザインが採用されています。
こちらも赤い衣装同様にジャクリーヌ・デュランがデザインを担当しています。
そして18世紀のフランスという時代設定に合わせたファッションデザインとなっており、スカートの上に大きなポケットが付けられました。ここでもリアリティを追求しているのです。
リアルを追求する為の裏設定がある
ベルの衣装にお似合いの野獣の着ている衣装ですが、実は劇中のプリュメットがデザインし羽を使って染色したという裏設定があります。
観客には見えない裏設定をきちんと作っているのも、さすがディズニーですね。
アニメ版にはない母親の登場
実写版はアニメ版と異なる設定が幾つかありますが、その中でもベルと野獣の関係に大きな変化をもたらしたのが、母親の存在です。
ベルはパリに住んでいた
実写版には望んだ場所に連れて行ってくれる魔法の地図が登場し、ベルは母親の謎を知るために子供時代に過ごしたパリへと行きます。
そして母の病気の事、母が辛い決断でベルと別れたことを知るのです。
ベルの過去を知り同調することで、野獣とベルの距離は大きく縮まったことでしょう。
ベルの本当の強さが世界を変えた
ディズニーによる美女と野獣の実写版は、現代のヒロイン像が活きた美しい作品です。
ベルの心の在り様に注目して観るもよし、野獣の心の変化に注目して観るもよし何度観ても観足りない名作となっています。
そして、ベルの衣装へのこだわりも見逃せないポイントです。