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シュレーディンガーの猫の登場は、タイムリープがアニメの世界だけじゃなく、実際に起こりうる可能性もあるということを示唆しているのかも知れません。
「未来で待っている」に込められた監督の想い
劇中最後の千昭と真琴のやり取りがどんな意味をもっているのか、多くの意見が飛び交っています。
再会の可能性を込めたセリフ？
真琴と未来に戻っていく千昭とが再会することは出来ないでしょう。
しかし、千昭はいつか奇跡が起こり真琴と出会えるかもしれないと「未来で待っている」と言ったのかも知れません。
そして真琴は、自ら運命を変えて会いに行くという思いがあったと解釈も出来ます。
待っているのは絵のこと？
更にもう一つの解釈もあります。千昭が「待っている」というのは真琴が未来でも見れるように残すといった絵の事で、それに対して真琴は絵の元へ「すぐ行く、走って行く」と答えています。
真琴が絵を守り未来に残す事で、その絵を未来でみた千昭とつながることが出来るのです。このように最後のシーンには様々な憶測が存在します。
観るものに解釈をゆだねた
最後の重要なシーンのセリフを、あえて短くしたのはセリフに込められた想いを観る人にゆだねたからではないでしょうか。
映画を観る一人一人の解釈が違うように、最後のセリフをどう受け止めるかもそれぞれ違っていいのです。
「未来で待っている」にはどんな気持ちが込められていたのかじっくり考察するのも映画の楽しみ方のひとつです。
落書きに込められメッセージ
劇中で黒板に書かれていた落書き「Time waits for no one」はグッズ販売されるほど重要なメッセージです。
落書きの顔文字にこそ意味がある
黒板の落書きには「Time waits for no one」時間は誰も待っていない。という文字が書かれています。
日本語で置き換えると「光陰矢の如し」これも重要なメッセージのひとつですが、実は下に書かれた顔文字にこそ意味があるのではないかと憶測されます。
顔文字の追加落書きを単純に解釈すると「何まじめに書いてるの？ハァ？」もしくは「意味わからない、ハァ？」と、高校生ならではの落書きにとれます。
しかし、アニメ版は描かれた全てに意味があるのです。おそらくこの顔文字は副題でもある「待ってられない未来がある」につながるのではないでしょうか。
時間に流されるのではなく、自分が未来へかけていく。
時間に主導権があるのではない、自分で時間を進めていくんだという反骨精神がこもったものかもしれません。
千昭が書いた
「Time waits for no one」の落書きは、誰が書いたのか。実は監督を務めた細田守氏はおそらく千昭が書いたと発言しています。
仲間と一緒にいるのが楽しくて、ついつい長く滞在してしまった千昭が時の大切さを皆に伝えたかったのでしょう。
「時をかける少女」は生き方を問われる名作
アニメ版時をかける少女は、生き生きとしたリアルな真琴の姿が印象に残ります。その真琴が時間をどう使っていくか、どう使えばよかったのか。
主人公を介して、自分達の時間の価値観や生き方が問われる名作映画です。