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2019年に公開した『コードギアス 復活のルルーシュ』は、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』で完結したコードギアスシリーズの続編です。
そして、アニメ終了後から約10年の時を経て、アニメ2期をまとめた劇場版3部作が公開されました。
アニメや劇場版以外にも多くのスピンオフ作品が制作されるなど、根強い人気を誇るコードギアスシリーズ。
本作ではルルーシュとナナリーの決別が何を意味するのか、そしてジルクスタン側の正義についても徹底検証したいと思います。
劇場版とアニメ版の違い2点押さえよう
劇場版では「シャーリーは生きている」
劇場版3部作、興道・叛道・皇道は基本的にアニメ版2期分の総集編のような構成となっています。
しかし、アニメ版と劇場版では2点大きく異なる点があるのです。
その2点は「劇場版ではシャーリーは死なずに生きていること」と「エンディング」。
劇場版を観ることなく、本作を観た方は驚いたのではないでしょうか。
アニメ版では死んだはずのシャーリーが生きており、かつルルーシュの正体を知らないのです。
その理由は、劇場版ではシャーリーに関する物語がほぼカットされているから。
アニメ版ではルルーシュの正体を知ったことで、ロロに射殺される一連の流れもありません。
そして本作でシャーリーが登場することから、本作は劇場版3部作の続編という位置づけになります。
アニメ版と劇場版でエンディングが異なる
アニメ版と劇場版で大きく異なる点のもう一つがエンディングです。
アニメ版のエンディングでは、C.C.がルルーシュの生存をにおわせるような発言をしました。
一方、劇場版ではよりはっきりとC.C.がルルーシュが生きていることを示唆する発言をしています。
劇場版は本作につながる前提で制作されたので、あえてルルーシュの生存を明かす発言をしたと思われます。
ルルーシュとナナリーの決別が象徴していること
ナナリーの成長を実感したルルーシュ
ルルーシュが決別を選んだ理由の一つに「ナナリーの成長」があげられるでしょう。
ナナリーには目が見えない・足が不自由という身体的なハンディがあります。
また、ナナリーは非常に優しい性格であったため、戦うことが苦手でした。
身体のハンデ、精神的な甘さを抱える妹はルルーシュにとって常に守らねばならない存在。
しかし、そんなナナリーの活躍やリーダーの素質をみて、ルルーシュはナナリーの成長を感じ取りました。
自分が守らないと生きていていけない妹ではなく、仲間とともにしっかりと生きている妹をみたのです。
そのときのルルーシュの心境が寂しさなのか、それとも喜びなのか。
観る人の想像に任せられるところではあります。
いずれにせよ、ルルーシュとナナリーの決別はコードギアスファンにとって印象深いものでした。
ルルーシュの本当の気持ち
ナナリーを守る必要がなくなったとはいえナナリーと一緒にいても良かったのでは、と思われるかもしれません。