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【コレクター】は実際の事件が元になったクライムサスペンスです。
発生から約3年、捜査が煮詰まっていた連続娼婦誘拐事件が、担当刑事カールの娘の誘拐を引き金に急展開を迎えます。
元になった事件の驚愕の内容とラストのどんでん返しに至る伏線について語っていきます。
カールの相棒ケルシーはある意味影の主役です。彼女がこの事件に関わった本当の目的と彼女の真意についても、解説していきます。
どんでん返しの伏線はどこにあったのか徹底解説!
核心のネタバレ!?
最大のポイントは、真犯人カール・ジュモー(ダラス・ロバーツ)と刑事ケルシー(ジェニファー・カーペンター)が恋仲だったこと!
彼女はカールが以前から自分の子供を育てることに異常な執着があったことも知っていました。
そしてまだ、彼女の中には順調に付き合っていた頃のカールの子供を産みたかったという気持ちが残っていたのでしょう。
具体的にはストーリー序盤、ケルシーの日常描写で不妊治療に関する書籍が映り込むのが手がかりになっていました。
他の様々な伏線も、最後の場面に挿入されるフラッシュバックで全て繋がっていることが明らかにされます。
それ故に土壇場で相棒のマイクを撃ってしまうという行動に駆られたというのなら、このどんでん返しにも説明が付きます。
大ラス、ケルシーの謎の電話
ケルシーは、カールの子供を預かり自ら育てることを最初から大きな目標として何もかも行動していたように見えました。
マイクがカールを射殺し、ケルシーがマイクを射殺して事件は解決。
ケルシーが抱えていた密やかな野望にマイクの娘だけが勘付いたように見える最後のシーンは、評価が分かれるところでしょう。
ケルシーが生かされていた理由とは?
マイクの相棒だったケルシーは、実は犯人・カールの元彼女でした。そして、なんとケルシーはカールが最初に誘拐した女性だったのです。
しかしケルシーは、カールの子供を身ごもったものの子供を産むことができませんでした。そしてカールにその事実を伝えずに別れを告げたのです。
カールが彼女を本作の事件の被害者のように監禁し殺そうとしなかったのは、彼の子供を宿した事実を知らなかったからでした。
彼女の目的とは?
カールがもし今回の誘拐事件を起こさず、まともに暮らしていたら…。
ケルシーは当時叶わなかった彼の子供を育てるという夢の幾ばくかを応援したいと感じていたように見えました。
ところが、よりによって凄惨で信じがたい事件をカールが引き起こしてしまったのです。
彼女がショットガンをカールに向けたのは、ケルシーは自らの手でカールを射殺しようという想いが残っていためだと思われます。
事件の解決後、ケルシーは彼の地下室から救い出した赤ん坊3人を引き取りました。
これはカールとの果たせなかった約束を果たそうという強い決意からの行動です。
それにしても事件の後に犯人の子を育てる、という決断は正直なところ賛否が分かれるところですね…。
3年間のマイクの捜査は有効だったのか?
マイクが3年近く捜査していながら、自分の娘が誘拐されるまで殆ど状況に進捗が見られなかったのが一番の疑問でしょう。