ホラー映画として最も残念な点は、登場人物のほぼ全員が恐がり・びびりという点でしょう。

もちろん女子高生などは見た瞬間に「キャー」と逃げるのが自然です。

しかし中年の遠山や年配の刑事までが伽椰子を見ただけで異様に恐れるのには違和感があります。

また少年お化けである俊雄を若い女性たちが恐がるのも不自然です。

1人くらいは「かわいい」と言って抱きしめても良かったのではないでしょうか。その後に恐怖演出があれば効果的だったでしょう。

仁美がTV映像の乱れをひどく恐がる演出も残念です。その後、仁美は自身のいるベッドのシーツにもぐりこんだ伽椰子を見て絶叫します。

それだけにTV映像を普通に見過ごしていた方がその恐怖はより伝わったでしょう。

登場人物がもっと自然で普通な感覚であれば、より恐いホラー映画になっていたのではないでしょうか。

伏線と構造

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『呪怨 劇場版』には続編の伏線も見て取れます。また、呪怨シリーズは全作品で楽しめる構造にもなっています。

1作目の大きな欠落が生んだ2作目の基本構想

『呪怨 劇場版』で最も不可解なのは、伽椰子の呪いがかかった佐伯家の事件が取りざたされないことです。

家の中に入った人やその関係者の大勢が不審死を遂げているのに、世間が騒がないのはあまりに非現実的なことです。

そのストーリー上の大きな欠落が、そのまま劇場版第2作の基本構想になったように思われます。

2作目では問題の佐伯家にオカルト特番のためにTVクルーが入ったりホラー映画撮影のために映画クルーが入ったりするのです。

世間で大騒ぎになった上で、伽椰子による怪奇現象をどうリアルに表現してゆくか。

この1作目で果たせなかった最大のテーマが、2作目における最大のチャレンジになったといえます。

フラグメント構造の映画の楽しみ方

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劇場版の1から2への直接的な伏線になるのは女子高生たちです。

1作目では女子高生のいづみが呪い殺されますが、2作目ではその友達の千春が同様の悲劇に見舞われます。

劇場版の前のビデオ版にも同じ女子高生が出ています。そのため彼女たちは初期の呪怨4部作をつなぐ大切な役割を果たしているといえます。

本作・劇場版1でもシリーズ全般としても、呪怨はパズルのピースがバラバラになったようなフラグメンツ構造になっています。

まったくバラバラのようでいながら、どこか部分的にリンクしているのです。

『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』などタランティーノ監督の一連の映画もまたそのように各映画が薄くつながっています。

呪怨でも劇場版1の中には、2以外の他のシリーズ作品にも通じる伏線・パーツがあります。

そのため呪怨シリーズのファンになれば、様々なつながりを見つけるという別の楽しみ方ができるのです。

本作でファンになった方はぜひそれを見つけてください。

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