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『赤い糸』は2008年に公開され、フジテレビがドラマと映画を企画、同時期に放送・公開することが話題になりました。
原作は、女性向けのケータイ小説サイト「魔法のiランド」で2006年から掲載。
掲載開始から1ヵ月後にサイトのランキングでトップになり、当時の女子中高生を中心に熱狂的な支持を得ました。
今回は、そんな『赤い糸』のドラマ版との違い、劇中繰り広げられる数々の悲惨な事件や主題歌にも注目して解説していきます。
『恋空』と並ぶ大ヒット携帯小説
『赤い糸』は掲載開始後からの人気や、「魔法のiランド」のランキングで長い間1位を記録しました。
これらのことから、『赤い糸』は『恋空』と並ぶ恋愛小説と評価されることになったのです。
2007年から書籍化されることになり、シリーズ累計部数330万部を記録する大ヒット恋愛小説となったのです。
当時の女子中高生の感性に訴えかける物語。
決して甘いだけではない恋愛を描いている点は『赤い糸』と『恋空』に共通しています。
従来の、女子中高生向けの恋愛作品には見られなかった、重厚感のあるストーリー。
そのストーリーが、当時は絶大な人気を誇ることになったのです。
映画版とドラマ版を同時にする大胆な構成
「映画版だけ観た」もしくは「ドラマ版だけ観た」という方も多いことでしょう。
そこで映画版とドラマ版がどう違うのかを解説していきます。
映画版とドラマ版は結局どう違うのか
映画版では、芽衣と敦史が結ばれるまでの物語を中心に描かれていました。
一方のドラマ版は3部構成となっています。
その構成が
- 映画版の前のエピソード
- 映画版のストーリーを違う視点から描く
- 映画版のエピソード
です。
ドラマ版は第1回と第2回で映画版のプロローグを描いています。
そして後半の第9回~第11回最終話にかけて、映画版では描き切れなかったラストが展開されるのです。
一方の映画版にも原作にはないオリジナルストーリーがあります。
そして、ドラマ版では描ききれなかった芽衣と敦史の微妙なすれ違いなどが展開されます。
『赤い糸』は映画版とドラマ版の両方を観ることがおすすめです。
物語をより深く、芽衣や敦史を中心に展開される純愛を理解できるのです。
監督・キャスト・主題歌を同じにしたその意図は?
『赤い糸』は映画版とドラマ版で内容を補完し合っているだけではありません。