これはハルとユウがつながっていることの伏線です。
少々強引な伏線の引き方であるとの意見も多く寄せられているシーンで、彼らは何度も似た者同士であることを主張しています。
アーシャの剣を抜くことが出来た
ユウはアーシャに刺さった呪いの剣を抜くことが出来ました。これも彼が二ノ国の住民である伏線になっています。
この時、ユウは無意識に魔法の力を使っていたのでしょう。
ゲートが開く現象
ハルとユウはたびたびゲートを行き来しますが、これはユウの魔法の力によるものです。
魔法によってゲートは開く
引用:二ノ国/配給会社:ワーナー・ブラザーズ映画
劇中で、謎の老人は上記のように語っています。
しかし魔法を使っていなくても、突然ゲートが開きます。
ラストまでなぜゲートが開くのか謎に包まれていますが、これも伏線となっています。
これらの現象はユウが二ノ国のトラベラーであることに繋がるのです。
ハルもグラディオンを使えた
そしてハルとユウがつながっている伏線は、ユウが手にしたグラディオンをハルも使いこなすことが出来たことです。
なぜいきなりハルが剣を使えたのか、ラストでその伏線は回収されていきました。
酷評?ハルの決断が怖い
「二ノ国」は公開の後、酷評が多い映画としても話題になりましたが、そのひとつの理由として主人公の決断が怖いというものがあります。
ハルの仮説
劇中でハルは様々な仮説を披露しています。
ユウ「アーシャとコトナの命はつながっている」
ハル「どちらか一人しか生き残れないからアーシャを殺す」
引用:二ノ国/配給会社:ワーナー・ブラザーズ映画
上記のハルの決断は、少々強引な思い込みに感じました。
この決断を出した時、まだアーシャとコトナのつながりは明確ではなく、あくまでも仮説の段階です。
いわば思い込みでアーシャを殺すと即決するハルの姿に恐怖を感じたという意見も多くありました。
親友を殺そうとする姿
命を選べというキャッチコピーに反し、ユウの話も聞かず親友を殺そうとするハル。
全ては彼の直進的な性格ゆえの思い込みであり、命の価値を深く考えていない行動にも見えます。
もしも、ハルの行動が思うように通ってしまったらコトナもユウもそして自分すら殺してしまうことになったでしょう。
ギリギリのところで最悪の結末を回避したと解釈することも出来ます。
ラストシーンが賛否両論
「二ノ国」のラストシーンは長い長い階段を上ってハルとコトナが店に行きます。
このシーンが大変話題になっており、障害を持つユウがいなくなったから店に行けたと捉えられています。
またユウは障害がなくなったから、アーシャと幸せに暮らせたという描かれ方であると指摘されています。
映画の影響力を深く考えさせられるシーンとなりました。
命の大切さを問う物語
様々な意見の飛び交う「二ノ国」ですが、命をテーマにしたメッセージ性の高い映画といえます。
愛する人の死に直面した時に平常心を失い、ハルのような暴挙に出ることもあるかも知れません。