もうひとつ、この作品になくてはならないのが逆転時計(タイムターナー)です。
この時計に関しては、ファンから様々な疑問が投げかけられています。
ハーマイオニーが逆転時計を持っていたのは……
シリウス救出の為の重要アイテム逆転時計。
そもそもハーマイオニーは、重なってしまう授業を受けるためにマクゴナガル先生からもらっています。
これも作品の大きな伏線です。
時間を遡ることが出来るほどのアイテムを、受け取るハーマイオニーの勉強熱は大したものです。
彼女は勉強以外には使用しないこと、という条件のもと手に入れています。
そして聞き逃してはいけない重要な条件が人に見られないことです。
モデルは天体観測用機器「アストロラーベ」
独特のデザインの逆転時計は、古代に使われていた天体観測用の機器アストロラーベがモデルとなっています。
古来、時間を換算する目的にも使われていたという説もあり、逆転時計のイメージにピッタリ当てはまったのではないでしょうか。
現実社会でもこのアストロラーベをモチーフにした時計は多く存在しています。
数々の疑問が浮上
この逆転時計に関しては、時間を戻せるなら○○も出来たのではないか?という意見が多く見られます。
例えば、時間を戻せるのならその後に起きるダンブルドア死亡をないものに出来るのではないか……。
時間を戻せば、ヴォルデモートを容易に倒せるのではないか……。
とにかく時間を遡れば、不可能なことはないのではないか。
確かに納得出来る意見です。
しかし、この逆転時計を使用するには条件があり、それは劇中でもダンブルドアが念を押して言っていました。
忘れるでないぞ、見られてはならん。
どんな危険を冒すか君は知っておろう、誰にも見られてはならんぞ。
引用:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人/配給会社:ワーナー・ブラザース
時間を遡り歴史に手を加えることは、大きなリスクを伴いとても危険な行為なのです。
劇中でおこなったのはヒッポグリフとシリウスの救出ですが、周りに人目もなく秘密裏に行動することが可能な状態でした。
多くの意見があるように、確かに逆転時計を使用すれば様々なことが出来てしまいます。
しかし歴史を変える代償は大きく、続編の「ハリー・ポッターと呪いの子」では逆転時計を使用した報いが描かれているほどです。
逆転時計を使っておこなったこと
危険なアイテムとも呼べる逆転時計を使用してハリー達がおこなったことは一体どんなことだったのでしょう。
この物語が複雑であるといわれるのは、この逆転時計を使用した行為に原因があります。
- ハグリッドの小屋に石が当てられたという不可解な出来事は、逆転時計を使ったハーマイオニ―が犯人
- 狼男(ルーピン)が誘われた遠吠えは、逆転時計を使ったハーマイオニーの遠吠え
- ディメンターを倒した牡鹿の守護霊は逆転時計を使ったハリーの魔法
劇中で張られた伏線が、逆転時計というアイテムの登場で次々に回収されていきます。
スキャバーズ初登場は「ハリーポッターと賢者の石」
今作品で最も気になる疑問点は、スキャバーズはいつからピーターだったのかということです。
その答えは……ピーター・ペティグリューは最初からロンの傍にいた、というものです。
スキャバーズはいつから、というより元よりピーター・ペティグリューです。
シリウスに罪をかぶせた後、ネズミのスキャバーズとしてロンの兄パーシ―・ウィズリーのペットとなりました。
更にその後ロンのペットになったのです。
今作品でスキャバーズの正体が暴かれたときは多くの観客が、ロン同様に開いた口がふさがりませんでした。
ピーターがずっとウィーズリー家にいたこと、そしてハリーの傍にいたこと。
想像しただけでもぞっとします。