自分ならみんなのように自分の命を懸けて仲間を守れないのではないか。
そして、ここから先1人きりで戦えるのか…。
そんな複雑な気持ちに心が支配されてしまうのでしょう。
仲間たちの雄姿を目の当たりにし、これまでの自分の卑怯さを愚かだと思う瞬間もあったかもしれません。
仲間たちにはできるけれど、自分にはそんな力はないのではないかと不安に駆られ、心がボロボロになり全てを諦めてしまいそうになる気持ちもわかります。
ですが、最終的には仲間たちが自分の為に命を懸けてくれる理由を知り、最後の力に変えたのです。
きっとこの戦いで、キン肉マンにも「真の友情」の意味がしっかりと伝わったのではないでしょうか。
作者が伝えたかったこととは
【キン肉マン 奪われたチャンピオンベルト】を通して、作者が伝えたかったこと。
それは、友情とは何か、正義とは何かではないでしょうか。
さらに、守るべきもののためにあきらめない気持ちや恐れずに立ち向かう姿が描かれていました。
それは立派ですが大きな犠牲が伴うものであることも同時に伝えてくれたのです。
何事も簡単には手に入らないけれど、諦めずやりとげることに大きな感動と意味がある、ということ。
どの登場人物のように生きるかは私たち次第ですが、彼らに共通する「想い」は、私たちの現実世界においても必要なことなのです。
友情や絆による逆転劇
「うおおおーーーっ!火事場のクソ力じゃいーーーっ!」
引用元:キン肉マン 奪われたチャンピオンベルト/配給会社:東映
仲間の想いを知って再び立ち上がったキン肉マン。
立ち上がりキン肉バスターを決めるまでの一連の流れは、キン肉マンのカッコ良さを詰め込んだシーンといえるでしょう。
仲間の犠牲を決して無駄にはしない、そんな強い覚悟が伝わってきます。
最後には全員集結の熱い展開
オクトパスドラゴンは最後の悪あがきにと、キン肉マンと交わした約束を破りマリさんの命を奪おうとします。
この時に犠牲となったはずのラーメンマンが、キン肉マンの窮地を救ってくれるのです。
そして他の仲間たちもキン肉マンを助けるために駆けつけて、無事に救出に成功します。
犠牲になったと思っていた仲間たちが最後は全員集合する終盤は、胸が熱くなりファンの目にも焼きつくようなシーンになったのではないでしょうか。
ファンも絶賛する第1作目の作品
第1作目ということもあり作画にも力が入っていましたが、中でも正義超人たち1人1人に活躍するシーンがあることに賞賛する声が多いです。
また他の映画シリーズでのエンディングではテレビアニメと同じものを使っていますが、この第1作目だけは「奇跡の逆転ファイター」が使われています。
ギャグとバトルの配分もちょうどよく、キン肉マンのカッコいいところを全て詰め込んだ作品だと絶賛されているため、長く愛されている映画なのでしょう。
キン肉マンの映画はまだまだ続く
この映画は第1作目となるので、まだまだ他にもキン肉マンの勇士が観られる映画は多数あります。
キン肉マンは気弱な性格もあり、へたれな一面も多く観られますが心にはいつも正義の心が燃えているのです。
それは、正義超人たちと出会い戦ってきたことにより培われてきた力。
この正義の心で、子供たちにも正義が負けないということを示すためにキン肉マンは戦います。
その背中は例えアニメの中の世界であっても、心に熱くたぎらせるものがあるのではないのでしょうか。
【キン肉マン 奪われたチャンピオンベルト】は、友情と正義そして強くなるために大切なことを教えてくれるような作品といえるでしょう。