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『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』は2019年に公開した劇場版第22作目です。
1998年に公開した劇場版第1作目『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』のリメイク版となります。
ポケモンの劇場版で最もファンから愛されている作品であるため、今回のリメイクは大きな話題を呼びました。
今回は、そんな本作の“EVOLUTION”の意味、オリジナル版との違い、そしてサトシが抱えた矛盾を徹底解説します。
「ミュウツーの逆襲」には3パターンある
実は「ミュウツーの逆襲」に3パターンあることをご存知でしょうか。
一般的な3パターンの呼び方として「劇場公開版(オリジナル版)」「ラジオドラマ版」「完全版」があります。
なぜ3パターンもあるのか。
『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(劇場公開版)は、本来アニメ版とリンクさせるはずでした。
アニメ版と組み合わせることで、ミュウツーの描写や背景をより深く描こうとしたのです。
しかしポケモンの放送が休止されたこともあり、公開前にアニメでミュウツーを描けなかったのです。
そのため公開後ミュウツー誕生のエピソードを追加したものや、海外での公開のため要所をCG化したものと、3パターンできました。
本作はどこが「進化」したのか
本作は劇場版第1作目の公開から20年以上の月日が経って制作されました。
本作のタイトルは『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』であり、EVOLUTIONには「進化」という意味があります。
では本作がどのように「進化」したのか、みていきましょう。
歴代最高傑作を3DCGで再現
観てわかる通り、映像が全編3DCG化されています。
この映像は、まさしく「進化」と呼ぶにふさわしいものでしょう。
映像が3DCG化されたことで、人物や背景の描写に非常にリアリティが増しています。
ジャングルや月などの自然が映された部分では、リアリティがあるだけでなく美しい映像にも仕上がっていました。
またポケモンとコピーポケモンの戦闘シーンもリアリティが加わり、迫力が一段と増したことがわかります。
3DCGは、コンピューターの性能の向上で、近年特に発展が著しい技術です。
3DCGにより緻密で繊細・高品質の映像が作られるようになったことで、ポケモン史上最大の名作が魅力を増して再現されました。
戦闘シーンがEVOLUTION
映像の「進化」もありましたが、ポケモン同士の戦闘シーンも「進化」していたことにお気づきでしょうか。
3DCGで迫力のある戦闘シーンになっていたこともありますが、初代ポケットモンスター以降の技も出ていました。
「エナジーボール」「リーフストーム」などがその技です。
ともに第四世代「ダイヤモンド・パール」以降に登場する技が、本作でも使われています。
またリザードンとコピーリザードンとの戦いもオリジナル版と少し異なっているのです。
オリジナル版ではリザードンはコピーリザードンに圧倒される描写が特徴的でした。
しかし本作ではそこまでの力の差は描かれませんでした。