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【ミュウツーの逆襲 EVOLUTION】EVOLUTIONの意味を徹底解説!オリジナル版との違いは?サトシの矛盾にも迫る

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07S28WYMJ/cinema-notes-22

『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』は2019年に公開した劇場版第22作目です。

1998年に公開した劇場版第1作目『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』のリメイク版となります。

ポケモンの劇場版で最もファンから愛されている作品であるため、今回のリメイクは大きな話題を呼びました。

今回は、そんな本作の“EVOLUTION”の意味、オリジナル版との違い、そしてサトシが抱えた矛盾を徹底解説します。

「ミュウツーの逆襲」には3パターンある

劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」「ピカチュウのなつやすみ」

実は「ミュウツーの逆襲」に3パターンあることをご存知でしょうか。

一般的な3パターンの呼び方として「劇場公開版(オリジナル版)」「ラジオドラマ版」「完全版」があります。

なぜ3パターンもあるのか。

『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(劇場公開版)は、本来アニメ版とリンクさせるはずでした。

アニメ版と組み合わせることで、ミュウツーの描写や背景をより深く描こうとしたのです。

しかしポケモンの放送が休止されたこともあり、公開前にアニメでミュウツーを描けなかったのです。

そのため公開後ミュウツー誕生のエピソードを追加したものや、海外での公開のため要所をCG化したものと、3パターンできました。

本作はどこが「進化」したのか

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本作は劇場版第1作目の公開から20年以上の月日が経って制作されました。

本作のタイトルは『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』であり、EVOLUTIONには「進化」という意味があります。

では本作がどのように「進化」したのか、みていきましょう。

歴代最高傑作を3DCGで再現

観てわかる通り、映像が全編3DCG化されています。

この映像は、まさしく「進化」と呼ぶにふさわしいものでしょう。

映像が3DCG化されたことで、人物や背景の描写に非常にリアリティが増しています。

ジャングルや月などの自然が映された部分では、リアリティがあるだけでなく美しい映像にも仕上がっていました。

またポケモンとコピーポケモンの戦闘シーンもリアリティが加わり、迫力が一段と増したことがわかります。

3DCGは、コンピューターの性能の向上で、近年特に発展が著しい技術です。

3DCGにより緻密で繊細・高品質の映像が作られるようになったことで、ポケモン史上最大の名作が魅力を増して再現されました。

戦闘シーンがEVOLUTION

映像の「進化」もありましたが、ポケモン同士の戦闘シーンも「進化」していたことにお気づきでしょうか。

3DCGで迫力のある戦闘シーンになっていたこともありますが、初代ポケットモンスター以降の技も出ていました。

「エナジーボール」「リーフストーム」などがその技です。

ともに第四世代「ダイヤモンド・パール」以降に登場する技が、本作でも使われています。

またリザードンとコピーリザードンとの戦いもオリジナル版と少し異なっているのです。

オリジナル版ではリザードンはコピーリザードンに圧倒される描写が特徴的でした。

しかし本作ではそこまでの力の差は描かれませんでした。

オリジナル版と違いは

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映像の圧倒的な進化や戦闘シーンの違いを解説しました。

本作は細かい違いはあれど、ストーリーに関して新たに付け加えられた要素はほぼありません。

オリジナル版のストーリーを忠実に再現、そこに進化した映像技術を織り交ぜたのが本作なのです。

しかし戦闘シーン以外でもオリジナル版と異なる点がいくつかあるので紹介していきます。

オリジナル版から新たに加わったシーン

オリジナル版から本作へ新たに加わったシーンとして以下のものがあります。

  • コピーポケモンたちが去り際に、別れのそぶりをみせる
  • エンドロール後のシーン

オリジナル版では、コピーポケモンたちは振り向かずに去っていきます。

本作では手を振ったり、軽く微笑んでから去っていくポケモンもいました。

このシーンに関してはファンの中でも意見が分かれています。

オリジナル版を支持する意見は「簡単に解決する問題ではなかったからこそ別れを惜しむそぶりを見せなかった」というもの。

本作を支持する意見は「最後はお互いの存在を認め合ったから別れのそぶりを見せた」というもの。

観客として、どちらの意見にも納得できる部分があります。

そしてオリジナル版では、エンドロール後にこれといったようなシーンはありません。

一方の本作では、ミュウツーがコピーポケモンたちと島に到着する様子が描かれています。

このシーンによりコピーポケモンたちにも生きる場所ができたことがわかり、観客にも嬉しいシーンとなりました。

オリジナル版からなくなったシーン

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逆にオリジナル版からなくなったシーンとして、ポケモンたちがなきごえをあげるシーンが挙げられます。

オリジナル版ではサトシが石になったとき、多くのポケモンがなきごえをあげますが、本作ではピカチュウのみです。

ピカチュウのみがなくことで、サトシとピカチュウの関係性をより強調させるシーンとなっています。

オリジナル版ではサトシの石化で、ポケモンたちが我に返る様子が強調されていました。

また主題歌についても違う部分があるのです。

主題歌は、オリジナル版と同じく『風といっしょに』です。

しかし本作では、原曲を歌った歌手の小林幸子に加え、ポケモンシリーズの主題歌も歌った中川翔子とのコラボとなります。

完全版オリジナルキャラクターのアイツー

ミュウツーと共に生まれたアイツーとは

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本作にもオリジナル版にも登場せず、完全版のみ登場するのがアイツーです。

アイツーは、サトシと共にミュウツーを救った存在といえるでしょう。

アイツーはミュウツーを創った博士の子どものコピーです。

アイツーとミュウツーは時を同じくして誕生しますが、ミュウツーほどの生命力がなく、ほどなく死んでしまいます。

死の間際、アイツーはミュウツーに、生きることは楽しいことなのだと伝えます。

この言葉は、自身の存在意義を問うミュウツーにとって心に引っかかる言葉となったのです。

ミュウツーとアイツー

ミュウツーは長らく自身の存在に疑問を覚えていました。

けれどもアイツーの言葉とサトシの行動をみて戦いをやめ、コピーポケモンたちと生きることにしたのです。

完全版のアイツーの存在は、ミュウツーの心情の変化と深く関わっています。

そのため、アイツーとミュウツーの物語が描かれなかった点はファンにとってマイナスポイントでした。

サトシの矛盾を徹底解説

ポケモンの根幹を揺るがす矛盾

「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」ミュージックコレクション (初回生産限定盤) (特典なし)

「ミュウツーの逆襲」がポケモン史上最大のヒットを記録した理由。

それは、ポケモンという物語の根幹を揺るがすテーマを含んでいたからです。

サトシはポケモンマスターになる夢をもち、日々ポケモンバトルに励んでいます。

しかし「ミュウツーの逆襲」では、サトシはポケモンとコピーポケモンの戦いを止めに入ります。

このサトシの行動は明らかに矛盾しているといえるでしょう。

ではどちらの行動が正しいのでしょうか。

結論からいうと、どちらも正しいのです。

ポケモンの世界では、ポケモンとトレーナーが絆を深めながら共に成長していく一環として、ポケモンバトルがあります。

そのためポケモンに酷い扱いをするトレーナーは、ポケモンの世界でも認められません。

一方「ミュウツーの逆襲」で、サトシがポケモンの戦いを止めたのは、その戦いが「存在の証明」だったからです。

オリジナルこそ生きる価値があるのか。強い方にこそ生きる価値があるのか。

オリジナルのポケモンが勝っても、コピーポケモンが勝っても、どちらかの存在価値が失われる。

どんなポケモンにも価値があると信じていたからこそ、サトシは日頃と矛盾する行動をとれたのです。

サトシだからこそ止められた

ポケットモンスター

サトシは何か考えが思い付くというより、本能的に戦いを止めに入りました。

ポケモン同士の戦いを止める行動が、日頃自分が行っている行動と正反対であるとも考えずに、です。

これはサトシという子ども、成長している存在だからこその行動といえます。

大人のように自身の行動の一貫性など考えず、心が感じるままに行動する。

そんなサトシの打算のない行動が、悪い人間の思惑によって生まれたミュウツーに響いたのです。

ポケモン城はあの世界遺産をモデルに

創造と神秘のサグラダ・ファミリア

「ミュウツーの逆襲」で、ポケモンとコピーポケモンが戦った城。

本作で3DCGにすることで、より緻密に描かれた美しい城ですが、あの城にモデルがあることはご存知でしょうか。

そのモデルとは、スペイン・バルセロナにある世界遺産の「サグラダ・ファミリア」です。

アントニ・ガウディによって、約140年前から建設が始まった教会ですが、今なお建設途中です。

世界でも屈指の観光地であり、美しい外観と内観を誇るサグラダ・ファミリア。

本作に登場するポケモン城の外観も内観も、サグラダ・ファミリアを参考にしているのです。

ポケモンの原点であり、至高の作品と名高い第1作目をリメイクした本作『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』。

新たな映像技術を駆使して進化した作品は、ファンを魅了する仕上がりになりました。