そして永久機関を有しているということは、永遠に近い時間活動を継続できるということです。
対するゴジラも、体内に原子炉を持っており莫大なエネルギーを自ら作り出すことができます。
ゴジラがもし体内で安定した核融合を起こせれば、永久機関を手に入れたということと同義です。
強靭な身体と生命力
使徒が通常兵器では殺せないもう一つの理由として、「A.T.フィールド」があります。
A.T.フィールドとは「Absolute Terror FIELD(絶対恐怖領域)」、絶対不可侵領域という意味です。簡単にいうと強力なバリアのようなものですね。
対するゴジラも、非常に強固な外皮を有しており、ミサイルが何百発命中しようと傷一つつけることができませんでした。
天使に挑む人間
新世紀エヴァンゲリオンでは、圧倒的な力を持つ使徒に対し人間が科学の力で対抗していきます。
人間の持つ知恵と心で使徒を倒そうとするのです。
シン・ゴジラでも同じでしたね。
日本の政府機関・研究機関・自衛隊、そして世界が一丸となって神の化身ゴジラに向かっていきます。
どんなに理不尽な力を前にしても、諦めずに力を尽くして生きようとする人間が戦う物語。
新世紀エヴァンゲリオンとシン・ゴジラにはこのような共通点があるのです。
ゴジラの形態変化、その目的
目的を考察する前に、形態についておさらいしましょう。
【第0形態】
古代海底生物。放射性廃棄物が投棄された海域に生息していた。生存のため放射性物質に耐性を持つ生物へと急速進化。
【第1形態】
東京湾で最初に目撃された。尻尾と背びれのみ視認できたが全体像は不明。おそらくこの時点では水生生物だったと思われる。
【第2形態】
蒲田に上陸したゴジラ。巨大なエラから赤い体液を吐き出し蛇行して移動、補助的に歩行を行う。肺魚、つまり両生類的な特徴を持つ魚のような形状。
【第3形態】
手が生えて立ち上がったゴジラ。爬虫類のような形態。体内原子炉の冷却機関が万全ではなく、海へ一度帰り身体を冷やす必要があった。
【第4形態】
巨大な体躯と黒い外皮、歩行するゴジラ。火炎と光線を放射する。ヤシオリ作戦によって活動停止させられる。進化の過程を踏まえるなら哺乳類かもしれない。
【第5形態】
活動停止したゴジラの尻尾から分離しようとしていた。第4形態の次の進化形。小型・群体・人型。
ゴジラの目的とは
形態は変化しましたが、どの形態のゴジラでも行動は一貫しています。ゴジラがとった行動はただひとつ、ひたすらに東京へ向かうことでした。
なぜゴジラは東京へ向かうのでしょうか。
この答えは、映画の中では明らかにされていません。
ですが、示唆はされています。
シン・ゴジラ劇中での情報と、エヴァンゲリオンの情報を合わせると、ある仮説を立てることができます。
なぜゴジラは生まれた?
そもそもゴジラは、元を辿ればただの海洋生物でした。放射性物質を取り込む生態へと変化した生物というだけです。
その海洋生物がなぜ突然巨大化し、数日で急速に進化したのでしょうか。