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コメディの傑作と名高い映画「マスク」が実はホラー映画になる予定だったのをご存じですか?

監督の強い要望でホラーからコメディに移行したのにはある意外な理由がありました。

今ではコメディ俳優としてその地位を確立したジム・キャリー。当時はほぼ無名の俳優だった彼を監督が主役に抜擢したワケとは?

ホラーからドタバタコメディに変更するために作中に投影されたあの有名アニメ作品についても併せて解説していきます。

ホラーからコメディに移行した理由

THE MASK -VER2- / マスク/ポップアートパネル/Keetatat Sitthiket キータタット シティケット

見るからにコメディ作品という感じの映画「マスク」ですが、本当ならばホラー映画になっていたというから驚きです。

なぜホラーとは180度違うコメディへと移行することになったのでしょうか。

基にしたコミックがホラーだった

The Mask Omnibus Volume 1 (Second Edition) (English Edition) Kindle版

ダークホースコミックス社のホラー作品「THE MASK」を基にしたのが映画「マスク」です。

映画の中では、マスクを被るとお調子者でバカバカしいほどコミカルな主人公。

しかしコミックスの中の主人公は残忍な凶悪殺人鬼として描かれています。

映画の制作会社としては映画「マスク」もコミックス同様、ホラーものにしたかったのですが、監督がそれに反対したのです。

チャールズ・ラッセル監督

エルム街の悪夢3/惨劇の館 (字幕版)

制作会社はホラー映画を作りたいがために、ホラー映画監督経験のあるチャールズ・ラッセル監督に依頼したのでしょう。

チャールズ・ラッセル監督とは映画「エルム街の悪夢3/惨劇の館」で監督デビューした人物。

このデビュー作品に出てくる主人公フレディ・クルーガーは、人の夢の中に出没して殺人を繰り返す殺人鬼です。

その残忍さはコミックス「THE MASK」の主人公に近いキャラクターであることから、彼に声がかかったのでしょう。

しかし制作会社の当初の予定は大きく崩れました。

激論の末コメディに

何事もなく話が進んでいたらコミックスそのままにホラー映画が誕生していたことでしょう。

ですが、監督はこの作品をコメディにしたいと主張しました。その理由はジム・キャリーにあります。

ジム・キャリーの才能に惚れ込んだ監督が彼を起用するために、ホラーをコメディに大幅変更したのです。

これによって身の毛もよだつような殺人鬼がちょいワル風の面白キャラに作り直されました。

制作会社と監督で白熱した議論が交わされましたが、自分のビジョンのために一歩も譲らなかった監督に軍配が上がったのです。

ジム・キャリーを抜擢したワケ

Mask

当時のジム・キャリーはそれほど有名ではありませんでした。

いくつかコメディ映画に出演はしていましたが、今のような知名度は無かったわけです。

そんな彼のために監督がホラーをコメディに移行してしまうなんて、どれほどジム・キャリーには魅力があったのでしょうか。

テレビ番組をきっかけに

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アメリカで最長寿番組の一つであるバラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」に出演するコメディアンだったジム・キャリー。

コメディアンにとってはスターへの登竜門であったこの番組がその後の人生を大きく変えました。

ロサンゼルスで「サタデー・ナイト・ライブ」を観ていた監督の目に、舞台に立つジム・キャリーが飛び込んできたのです。

大袈裟すぎるリアクション、変幻自在の顔芸、そしてキレのあるダンス。

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