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国内2013年公開の「テッド」はファンタジー系コメディ映画にもかかわらずR指定のかかったぶっ飛んだ映画です。
マニアすぎるパロディ演出やブラック過ぎるジョークが詰め込まれていました。
そのマニア過ぎるネタの為に国内では、日本向けに訳されたセリフなどもあります。
誰もが求めていた刺激的な映画を徹底的に解明していきましょう。
知るほどに面白い「テッド」のパロディ
劇中は息つく暇もないほど、パロディが続いていました。
日本ではあまり馴染みがない作品なども含まれていたので、詳しく解説していきます。
ダブルパロディになっていたシーン
ジョン・ベネットがダンスシーンを再現する場面、登場の際に着ていた上着は「愛と青春の旅だち」です。
更に、ダンスシーンになると「サタデー・ナイト・フィーバー」へ突入していきます。
実はこのシーンは、パロディ映画「フライングハイ」で同じように使用されているのです。
つまり、劇中ではパロディ映画をパロディした、ということになります。
パクりともいえる豪快な演出だったわけです。
エイリアン2に登場するビショップ
パーティシーンでテッドがナイフの早業を披露します。
これは「エイリアン2」に登場するアンドロイドのビショップの得意技です。
「エイリアン2」ではこのシーンをCG不使用でガチで撮影していたのだとか。それを踏まえてのテッドの失敗という訳です。
ちなみにビショップはナイフを手に刺すことはありません。
ロードレース選手の睾丸
レックスのコレクションの中で、自慢の一品となったのがランス・アームストロングの睾丸です。
この選手は実在する人物で、ツール・ド・フランスを7回も制覇したロードレース選手です。
なぜ彼の睾丸か、というと彼は精巣腫瘍で睾丸を摘出しているからでしょう。
かなりギリギリのパロディですね。
パンチの効いたブラックジョーク
観ていて「おいおい、大丈夫?」といってしまうネタもあります。
黙れスーザン・ボイル!
引用:テッド/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
イギリスのオーディション番組で、一躍時の人となったスーザン・ボイルのことです。
おそらく深い意味はなく、ロバートが太っていたからという理由でしょう。
さすがR指定のブラックコメディです。
ブラックなオマージュの数々
劇中にはオマージュ作品も多く登場しています。
しかしそのオマージュの仕方も「テッド」流でした。
反社会的といわれたピンク・フロイドの歌
肉を食わなきゃプリンを喰えないとか言うんじゃないだろうな?
ピンクフ・ロイドの歌詞だ
引用:テッド/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
上記はテッドのセリフですが、この歌詞はピンク・フロイドの「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール・パート2」の歌詞です。
学校への反発心を煽る歌として、反社会的と非難された有名な曲です。
BGMが使用されたレイダース
子供時代のジョン・ベネットの部屋に貼ってあったポスターはインディ・ジョーンズシリーズの「レイダース/失われたアーク」です。
オマージュとしてのポスターと思いきや、テッドの脱出シーンでしっかりBGMが使用され、帽子を耳に置きかけてパロディ化されています。
ジョン・ベネットのひどい歌は007
劇中でジョン・ベネットが恋人ロリーに捧げる歌がありました。
その曲はリタ・クーリッジの「All Time High」、「007/オクトパシー」の主題歌です。
実はこの曲は007シリーズヒット曲の数々から外れ、いまいちという評価を受けた過去があります。