本作は、前作に続きセス・マクファーレン監督が制作指示をとっています。
彼の作風は、時にユダヤ人を虐めたり黒人差別を口にしたり非難されることが多いです。
しかし、その意見こそ偏った見方をする人種差別なのかもしれません。
セス・マクファーレン監督の作品では、白人もアジア人も皆平等にこき下ろされています。
彼にとって世界は平等であり、何かを優先する姿勢はありません。
だからこそブラック過ぎるジョークが笑えるのです。
それでは、セス・マクファーレン監督の過激なパロディの数々を見ていきましょう。
オマージュの意を込めたパロディの数々
テッドが人権をとるために名乗った名テッド・クラバーラングは「ロッキー3」の世界王者の名前でした。
主役ロッキー・バルボアではなく、ラストに倒されるクラバーラングの名を使用する所が「テッド2」の魅力ですね。
本作には前作に続き、これでもかというほどパロディがつめこまれています。
ジュラシック・パークの恐竜が大麻
テッド達が大麻を見つけた時に流れている音楽は「ジュラシック・パーク」の曲です。
そして下記のセリフは「ジュラシック・パーク」のもの、見つけたのは恐竜ではなく大麻というネタです。
They’re moving in herds. They do move in herds.
引用:テッド2/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
原作で恐竜が群れで動いていると感動しているシーンです。
大麻を見つけてのこのセリフは、さすがセス・マクファーレン監督と唸らせる演出ではないでしょうか。
ゴラムに似ている
アマンダ・セイフライド演じるサマンサはテッドにゴラムの目といわれています。
「ロード・オブ・ザ・リング」に登場するゴラムは、確かに目が大きくいわれて見れば似ているかも、と思ってしまうネタです。
Who’s Gollum?
She’s a model.引用:テッド2/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
映画事情に疎いサマンサに、ゴラムはモデルだと伝えるジョン・ベネットのセリフが笑いを誘います。
その後もゴラムの目発言はたびたび登場していましたね。
アイアム・レジェンドは精子の例え
下ネタ連発の本作品ですが、ウィル・スミス主演の「アイアム・レジェンド」を精子が1つしかないことにかけていました。
地球で自分1人になるという「アイアム・レジェンド」、下ネタですが奥が深いパロディです。
サミュエル・L・ジャクソンを知らない
劇中でサマンサの名が、俳優サミュエル・L・ジャクソンという名に似ているとジョン・ベネットとテッドが興奮するシーンがあります。
例えられた彼は「アベンジャーズ」「パルプ・フィクション」に出演する大物俳優です。
しかし映画に疎いサマンサは理解できていませんでした。
彼女がサミュエル・L・ジャクソンを知らないということも、俳優にとってはなかなかのブラックジョークです。
実際にあるコミコン
劇中に登場したコミコンは、実際に開催されている全米一のコスプレの祭典です。
オタクの祭典というパロディの元、様々なコスプレイヤーが登場しています。