その名でジョナ・ヒルという名が新しいスーパーマンとしてあげられていますが、彼は声優やコメディアンとして人気の人物です。
ハズブロは実在の会社
宿敵ドニーの務めるハズブロは、ロードアイランド州にある実在する会社です。
トランスフォーマーやマイリトルポニーなどは、日本でも馴染みが深いのではないでしょうか。
実在する会社名を使用していたんですね。
更にハズブロの副社長・トムが逃げだす時に使った偽の社名「マテル」は、実在するハズブロのライバル社の名前です。
黒人差別を描く「ROOTS」
テッドの見ているドラマ「ROOTS」は、本作の中枢を担う登場といっても過言ではないでしょう。
黒人の人権を描くこのドラマは、テッドの人権問題と重ね合わせることが出来ます。
劇中にさりげなく出すことで社会的な問題を投げかけているのです。
カーダシアン家とは
精子にまみれたジョン・ベネットに対して、テッドはカーダシアン家みたいと例えています。
このカーダシアン家とは「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」という番組で注目されたセレブ一家のことです。
彼らは派手過ぎる交際が話題になっていました。
曲のオマージュも多数
「テッド2」の中には聞いたことのある名曲もあちこちに詰め込まれています。
劇中でテッド達が歌っていた歌に「Law&Order」が使われていました。
この歌はアメリカでロングラン放送された人気法廷ドラマのテーマ曲となっています。
劇中でドニーが反応した曲「I Think We’re Alone Now」は、前作でドニーがひたすら踊っていたティファニーの曲です。
前作からの続きネタになっています。
監督が込めたメッセージ
「テッド2」ではぬいぐるみのテッドの人権がテーマになっていました。
これはアメリカの黒歴史にも置き換えられる事柄で、昔は黒人には魂がないという差別が一般化していたのです。
「テッド2」では黒人差別をテッドの人権に置きかえて、ばかばかしい差別であることを示しています。
同時に人間であることの条件を考えさせられる作品、ともいえるのではないでしょうか。
人間として持つべき感情や存在価値など、感慨深い作品に仕上がっています。
人権をテーマにした奥深いパロディ
過激なジョークや下ネタが魅力的な「テッド2」ですが、監督の深い思いも見え隠れする映画でした。
日本人にとってなかなかピンとこない人権問題ですが、この映画を通して人権について少しでも考えるものがあったのではないでしょうか。