アンディはそのイメージ通りに行動したのです。
「できない」の先へ
「無理」は誰が決めるのでしょうか。今の自分には無理でも1週間後の自分には可能かもしれません。
そしてその1週間後を1時間後に変える力を持っているのも自分です。
人は常に「無理」と「可能」の2択を持っています。どちらを選ぶのかは自分次第。
アンディはずっと「無理」ばかり選んでいました。
しかし1度「可能」を選んだ彼女には、今まで経験したことのないような達成感が湧き上がってきたのではないでしょうか。
これまでの「常識」から飛び出した彼女は新たな「常識」を構築することができました。
そしてどんどん以前の自分とはかけ離れていったのです。
アンディはなぜ携帯を投げ捨てたのか?
その呼び出し音が再び鳴った時、アンディは全てを悟ったかのように携帯を噴水に投げ捨てます。
これが私のやりたい仕事?
ミランダの下で働くことは多くの女性達の憧れです。
アンディもファッション業界にすっかり馴染み、やりがいも感じていたでしょう。
しかしこれが自分のやりたい仕事なのだろうか?と立ち止まったのです。
華やかな仕事は魅力的ではあります。ミランダについて行けば確実にステップアップできるはずです。
ですが本当にこれでいいのかという心の声を聞いた瞬間、「NO!」の代わりに携帯を投げ捨てたのではないでしょうか。
断ち切る
携帯を水没させたら、データは全て消えてしまいます。
それを承知で投げたアンディは、ファッション業界から完全に足を洗う覚悟だったのではないでしょうか。
もう2度とこの場所には戻らない。コネもツテも要らない。自分の力で新たな道を進む決意をしたのです。
自分の意志でファッション業界と決別できるくらい成長したアンディ。
しかしその成長もファッション業界なくしては果たせなかったことも忘れてはいけません。
ミランダは悪魔か?
理不尽な仕事を次々と押し付けるミランダはまさに悪魔のようです。
しかしミランダの下で1年修行を積めば箔がつきます。他社でも即戦力になるのです。
つまりミランダが与える難題は社会で役立つことばかりだということ。
ただの雑用に見えるけれど、何ひとつ無駄ではないことを意味しているのではないでしょうか。
ミランダをパワハラ上司と捉える人も多いかもしれませんが、ただの嫌がらせと指導は違います。