新一になったコナンと蘭が再会するシーンは遠まわしに“月”と“二人が想い合っている”という意味をかけているのです。
月が出た瞬間に二人が互いの事を認識するというのは、昔も同じような事があったなという事と同時にロマンチックさを演出しています。
“満月”は二人が思い合っている象徴、二人は会えない分互いの事を思いやり意思疎通しているのでしょう。
それが最後の蘭の
私は人を待つのって嫌いじゃないよ。だって長く待てば待つほど逢えた時に嬉しいじゃない
引用:名探偵コナン 迷宮の十字路/配給会社:東宝
という台詞に繋がってくるのです。
これは蘭だからこそ言える台詞であり、再会シーンは記念すべき新一の映画初登場シーンとなっています。
平次の初恋の相手は結局誰なの!?
気になる平次の初恋の相手ですが、その真相に迫っていきましょう。
和葉のおかげで初恋が現実のものに
平次の初恋の相手はずばり和葉です。しかしここにはもっと深い意味が込められています。
平次は初恋の相手を想う事で恋に恋をしていたのでしょう。しかし、和葉の“間違い歌詞”を知る事でそれが現実になったのです。
儚い一瞬の夢のような初恋が和葉のおかげで現実のものになった。
それが
やっと逢えたっちゅうわけか・・
引用:名探偵コナン 迷宮の十字路/配給会社:東宝
という台詞に繋がってきます。
とても遠くにいるような存在だった初恋の相手は和葉で、自分が大切にするべき人はこんなにも近くにいたのです。
和葉が初恋の相手だとわかった事で、平次は益々和葉の存在を大切に思うようになったのでした。
平次はいわば、同じ人に二度恋をしたといえます。
今作のテーマは“再会”
「迷宮の十字路」の大きなテーマはずばり“再会”。
一つは新一と蘭の再会、そしてもう一つは平次と初恋の相手であった和葉の再会です。
普段は何気なく側にいるけれども、その近さは当たり前のものではなく奇跡の連続のような事といえます。
当たり前の事は、当たり前でもなんでもなく、大切な人が側にいてくれる事は当然ではないのです。
それが当たり前じゃなくなった時に後悔しても遅いから、側にいてくれる人の存在は奇跡なのだ、という事を今作は語りかけているのでしょう。
“初恋は叶わない”といいますが、新一と蘭の初恋、平次と和葉の初恋は順調なようです。