しかし英語が不得意で、監督ロバート・クローズとの意思の疎通が難しいという理由から撮影をギルバート・ハッブスに依頼しています。
ギルバート・ハッブスは映画の撮影に関しては経験がなかったのです。
しかし得意分野の手持ちカメラでの撮影で臨場感あふれるシーンを撮ることが出来ました。
思わぬ幸運だったといえるでしょう。
ブルース・リーが凄すぎた
劇中で物凄い速さで技を繰り出しているリーですが、実際はもっと速かったといわれています。
あまりにも技が速すぎて何をしているのかわからなかった為に、撮影時は少し動きをスローにしているのです。
更にリーがオハラにキックをした際に、キックの威力が強すぎてオハラの背後にいたエキストラたちまで飛ばされたという話が残っています。
ブルース・リーはやはりただものではありません。
ブルース・リーの肉声
当時の音声技術の問題で、ブルース・リーの映画はほとんどが声優による吹替となっています。
しかし『燃えよドラゴン』の英語版はブルース・リー本人の声が入っている貴重な作品です。
本人だからこそのリアル感がファンの心を掴みます。
撮影中のアクシデント
激しいアクションシーンにアクシデントもありました。
リーが大量の出血
オハラが割った瓶でリーを襲うシーンの撮影時に、手違いで安全な瓶がないという事態が発生しました。
そこで本物の瓶を使用した所、リーの手首を切ってしまうというアクシデントがあったのです。
コブラに噛まれた
コブラを捕まえるリーのシーンで、コブラに噛まれるというアクシデントもありました。
コブラは神経毒をもつ蛇で、噛まれた場合の死亡率は極めて高いとされています。
しかしブルース・リーを噛んだコブラの毒はあらかじめ抜かれていたので、命に別状はなかったのです。
ブルース・リーの謝罪
『燃えよドラゴン』には無名時代のスターが名を連ねています。
オープニングでスパーリングの相手をしているのは、サモ・ハン・キンポーです。
そして若きユン・ピョウやラム・チェンインも出演しています。
更に衛兵役としてジャッキー・チェンが出演しており、リーにヌンチャクで殴られる役を演じています。
リーのヌンチャクが諸にジャッキーの顔面を捉え、その紫色に腫れ上がった顔を見るたびにリーはジャッキーに謝罪した
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/燃えよドラゴン
リアルなアクションシーンは、やはりアクシデントと切っても切れない関係にあるようです。
死の間際に撮影した伝説の作品
『燃えよドラゴン』は1973年に公開されましたが、その時すでにブルース・リーは命を落としていました。
彼の死因は癲癇(てんかん)だったといわれています。
そんな死の間際に撮影された本作は、熱狂的なファンをもつ伝説の映画として語り継がれています。