出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00IHWFAIU/?tag=cinema-notes-22
1998年公開の『メリーに首ったけ(There’s Something About Mary)』は、ロマンティックな要素を主軸にしながらも下ネタを巧みに取り入れた人気の映画です。
公開当時キャメロン・ディアスの可愛らしさに、映画同様に誰もが夢中になりました。
そんなハートフルコメディの中で、キーパーソンとなるウォーレンは耳カフを外してもなぜ暴れなかったのか……。
映画の謎を徹底考察していきます。
そして大人になったメリーと同居していた人物にも迫っていきましょう。
耳カフを外しても暴れなかった理由
ウォーレンは耳に触れられるのを極端に嫌っていますが、なぜテッドが耳カフを外しても平気だったのでしょう。
テッドとの間に友情が芽生えていた
知的障害者のウォーレンは、この映画で重要な役どころです。
監督であるファレリー兄弟は、必ずといっていいほど障害を持つ人々を映画に出演させています。
それは、彼らの映画にとって大きな価値をもたらす存在だからです。
本作『メリーに首ったけ』に登場するウォーレンの存在は、メリーの彼氏となる人物の最終関門の役割です。
ウォーレンは、自分に対する態度が本物か偽物か直感で感じていたのでしょう。
知的障害者である自分に、何の差別もなくひとりの男として接したテッドに特別な友情を感じていたのでしょう。
ウォーレンにとっても、テッドと過ごした時間は特別なものだったと考察出来ます。
テッドを姉のパートナーとして認めた
他人から耳を触れることを嫌がっていたウォーレンですが、嫌がる=恐怖を感じると解釈出来ます。
心を許していない他人が自分の耳に触れることに、底知れぬ恐怖を感じていたのでしょう。
ラストシーンでウォーレンが暴れなかったのは、テッドに心を許し家族のように感じていたからです。
ウォーレンが暴れないことの意味
ウォーレンが暴れなかったことは、すなわちメリーの「付き合う男性の条件」を満たしたことになるのです。
ウォーレンのことを受け入れてくれる人が条件
引用:メリーに首ったけ/配給会社:20世紀フォックス
上記はメリーの条件ですが、ほとんどの男性はウォーレンを本気で受け入れようとはしませんでした。
ウォーレンが暴れなかったことは、テッドがウォーレンを受け入れてまたウォーレンがテッドを受け入れたことを意味しています。
メリーと同居していた人物
本作には色濃いキャラクターが数多く登場します。
そんな中でも大人になったメリーは個性的な人物と同居していました。
盗聴マニアのマグダ
当然のことながら盗聴は犯罪ですが、本作では悪意なく描かれていました。