メリーの周囲にはいないタイプの男性だったのでしょう。
テッドの想いに触れたメリーは、本当に愛されるという意味を知りテッドを追いかけたのではないでしょうか。
ウォーレンが認めた人だった
上記していますが、ウォーレンはテッドを姉メリーのパートナーとして認めています。
何よりもウォーレンを大切にしていたメリーにとって、弟が耳カフをとっても暴れなかったというのは大きな出来事です。
ウォーレンを受け入れてくれたテッドだからこそ、迷わずに選んだのかもしれません。
49ersが好きだから
劇中に登場する元彼ブレットは、当時アメフト「グリーンベイ・パッカーズ」のMVP選手ブレット・ファーブです。
カメオ出演を果たしているのですが、アメフトに詳しくない人はラストシーンでの下記のメリーのセリフに疑問を持つことでしょう。
私は49ersのファンだから
引用:メリーに首ったけ/配給会社:20世紀フォックス
49ersはサンフランシスコ・フォーティナイナーズのことで、サンフランシスコを拠点とするNFLチームです。
つまりメリーは、元彼ブレットがいるチームのファンではないからブレットを選ばなかったといったのです。
テッドを選んだ理由をジョークを交えて、話すメリーはやはり完璧に可愛い女性なのです。
障害をコメディ化した理由
本作には弟ウォーレンはじめ、障害を持つ人々が登場します。
監督を務めたファレリー兄弟は、差別とは一体どんなものなのかを考えさせる作品を手掛けています。
『メリーに首ったけ』では、障害を持つ人々も面白おかしく描かれていました。
しかし、そこに観る者は嫌悪感を感じません。
それは障害を持っていても持っていなくても、平等に面白おかしくこき下ろされているからです。
ファレリー兄弟は障害を持つ人々を、可哀そうな特別な存在として扱っていないのです。
障害を持つ人々に遠慮しないその姿勢こそ、受け入れるという本質なのかもしれません。
世界共通の笑いを提供した人気の作品
『メリーに首ったけ』は少々下品ともとれるお笑いが、観る者に痛快な笑いを提供する名作です。
本作で登場した「ヘアジェル」や「ジッパー事件」は、一度観たら忘れられないインパクトを与えるものでした。
とことん男性目線で描いた世界だからこそ、多くの共感を呼んだのではないでしょうか。
キャメロン・ディアスとベン・スティラーの代表作となった本作は、時代を経ても色褪せない作品となっています。