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王室教師のハイネは2019年2月に劇場公開されたアニメーション作品です。
原作の漫画は特に若い世代の女性たちに人気があり、2017年には舞台化もされました。
眉目秀麗な王子たちと可愛いらしい見た目のハイネ先生との交流に癒された、という女性も数多くいます。
今回の劇場版でも、王子たちやハイネの魅力を存分に楽しむことができますが、この作品の見どころはやはりハイネ先生の指導力に他なりません。
なぜ、ハイネに次期国王候補たちの教育係という大役が務まったのでしょうか?
本記事では、ハイネがどうして王室教師たりえたのかということについて考察してみました。
また、周囲の人間との関係性や彼自身の能力、過去、教師としての資質など様々な観点から解説していきます。
王室教師ハイネと王子たちの関係性
本作で登場するグランツライヒ王国の4人の王子たちは、最初からハイネのことを先生と慕っています。
しかしハイネが王室教師に任命された当初は、グランツライヒ王国の王子たちも決して今のような優等生ではありませんでした。
劇場版では語られなかったハイネと王子たちとの今までの関係性を振り返ると、ハイネの王室教師たる所以が少しずつ見えてきます。
カイ・フォン・グランツライヒ
ハイネが出会った頃の彼は、その見た目や過去に起こした学校での暴力事件の噂で周囲から恐れられていました。
しかし、ハイネは偏見を持つことなく一対一で彼との交流を図り、実は彼が非常に温厚で博愛主義的な性格をしていることに気が付きます。
その後、ハイネの指導のおかげで、カイは徐々に周囲の人たちと打ち解けていきました。
ブルーノ・フォン・グランツライヒ
自分より頭の良い王室教師に出会うことができず、教師への期待というものを持てずにいた彼のもとにやってきたのがハイネでした。
ハイネが大学へ行っていないと知ったブルーノは、ハイネの力量を様々な方法で試そうとします。
実はこの時点で、ブルーノが自分より優れた頼れる教師を求めていることをハイネは既に見抜いたのです。
そして圧倒的な知性を披露することで彼の信頼を勝ち取りました。
レオンハルト・フォン・グランツライヒ
ハイネは王室教師として着任して早々、問題児レオンハルトとの面談を行います。
ハイネを罵り、逃げるばかりのレオンハルトを頭ごなしに叱るようなことはしませんでした。
その代わり、頑張ったらきちんと褒めてもらえるという経験をさせることで、ハイネはレオンハルトの心を開かせたのです。
リヒト・フォン・グランツライヒ
一見すると不良で遊び人のような印象を受けますが、やはりハイネは見た目の印象や普段の行動だけで相手の人格を決めつけるようなことはしません。
交流の末、リヒトが父親である国王からの愛に飢えていることを知り、悩みを乗り越えさせることで彼を成長させました。
ハイネが王室教師たりえた3つの理由
王子4人との関係性から、ハイネが良い教師であることが分かります。
しかし、王室教師は「ただの良い教師」に務まるような仕事ではありません。
次期国王候補の王子たちに十分な知識と教養を与える必要があるからです。