そして、ゲマの声を演じた吉田鋼太郎さんにも絶賛の嵐が集まっています。
ドラマ「おっさんずラブ」で注目を集めた吉田鋼太郎さん。全く違った役どころですが見事にゲマを演じていて素晴らしいです。
他の俳優さん達の声の演技も素晴らしいですが、ゲマの声は吉田さんでなければ成り立たなかったといっても過言ではないといえます。
原作が素晴らしいからこそ映像化されたこの「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」。
ドラクエファンを唸らせる俳優さんたちの技、キャラクターが生き生きと光っています。
ゲームの映像化は難しい
多くの人に愛されるドラクエというゲームという事もあり、映像化の話が来た時は山崎貴総監督は一旦この話を断ったとの話があります。
しかし多くのドラクエファンに取材する事でゲームの映像化の難しさを感じつつも、この「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」という作品が誕生しました。
ゲームファンの間で伝説のゲームといっても過言ではないドラゴンクエスト。
その映像化に映画館で感極まったファンの方も多いのではと思われます。
音楽担当はすぎやまこういちさん!
ドラクエといえばあの印象的な音楽。ゲームをやった事がない人でも一度は聞いた事のあるであろう超有名な音楽といえます。
オープニングで流れる「序曲」や「ドラゴンクエストマーチ」など、この作品で音楽を手掛けたのは何とあの!すぎやまこういちさんです。
作曲家として数々のヒット曲を生み出してきたすぎやまさん。
ゲームのドラクエシリーズでは全作品の音楽をすぎやまさんがほとんど担当しました。
そして、この映画でもすぎやまさんの音楽が起用された事で、あのドラクエの感動とゲームをプレイした懐かしさが一気に押し寄せて鳥肌ものです。
この作品が伝えたいものとは?
意外な展開で賛否両論を呼んだこの映画ですが、この作品が伝えたいメッセージとは一体何だったのでしょう?
その秘密に迫っていきます。
「大人になれ」の言葉に隠されたもの
ミルドラースがリュカに言い放った言葉
「大人になれ」
引用:ドラゴンクエスト ユア・ストーリー/配給会社:東宝
という台詞ですが、これはリュカ一人に言い放たれた言葉ではないのです。
かつてドラクエを楽しんだ観客にも向けられた言葉といえます。
しかし、大人になるとは一体どういう事なのでしょうか?
富や名声を得る事?子供心を忘れてしまう事?それなら子供心を忘れてしまうって一体どういう事なのでしょう?
「大人になれ」とはそういった疑問を観客自身に考えさせる為の問題提起のような言葉なのです。
この解釈は観客の数だけ答えがある重要な台詞といえます。
そして、その解釈は人それぞれでいいのです。
ゲームは夢の宝庫である
“ゲーム”というといい印象ばかりではないのが現実問題といえます。
しかし、ドラクエをはじめゲームに没頭した大切な時間は、友達や家族とかけがえのない時を過ごした何にも変えられない宝物です。
いわば、ゲームをした事が重要なのではなく、ゲームをどういう風に誰と楽しんだかが大切になってきます。
それを思い起こさせてくれるのがこの「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」という映画です。
ただのゲームで終わらず、かけがえのない人達との思い出の橋渡しとなってくれたドラクエというゲーム。
この作品の伝えたいメッセージは、ゲームを通してできた人との繋がりを何よりも忘れないで、という事なのです。