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ブルース・ウィルスの代表作、ダイ・ハードの4作目『ダイ・ハード4.0』は2007年に公開されました。
本作も世界一ついてない男ジョン・マクレーンの活躍が、ファンの心を掴みます。
4作目となる本作ですが、なぜ突然タイトルに「4.0」が採用されたのでしょう。
大規模サイバーテロが出来た理由や、気になる親子関係を徹底考察していきます。
タイトルに「4.0」を採用した理由
ダイ・ハードシリーズはこれまで1、2、3と小数点のない数字が採用されています。
なぜ4作目は「4.0」という表記に変えたのでしょう。
4.0に込められた意味
本作はサイバーテロがテーマになっています。
マクレーンには縁遠い世界が敵になっているのです。
これまでのダイ・ハードは力で押し切るような痛快さがあり、マクレーンの敵も暴力的な人物でした。
一方本作の相棒マシュー・ファレルは、どこか貧弱で頭脳派のオタクキャラです。
「.0」はソフトウェアのバージョンを連想させ、サイバーテロや相棒マシュー・ファレルを連想させます。
タイトルに「4.0」を採用したのは、これまでとは違うカラーの犯罪に立ち向かうことを示しているのです。
原題「Live free or Die Hard」
ダイ・ハードは邦題であり、原題は「Live free or Die Hard」です。
Live free or Die は、自由に生きるか然もなくば死ぬか……独立戦争時代の有名なセリフです。
アメリカでは有名な言葉ですが、他国ではピンとこないタイトルではないでしょうか。
そこで観客が理解しやすいように国際的なタイトルは「Die Hard4.0」とされました。
Die Hardにはしぶとい人物、時代に逆らう人物などという意味がありますがまさにマクレーンの人物像を表しています。
いずれも観客目線で、視覚的に映画の雰囲気がわかるようにつけられたものなのです。
大規模サイバーテロができた理由
本作は、まさに現代の犯罪を反映しており映画の中で起こる出来事は、現実にもありえる犯罪です。
しかしこれほどまでに大規模なサイバーテロが実現できたのはなぜでしょう。
情報網を乗っ取った
ニュースは操作されている
ニュースは恐怖で消費者を駆り立てる……。
引用:ダイハード4.0/配給会社: 20世紀フォックス
上記は冒頭部分でマシュー・ファレルが放った言葉であり、事件への伏線にもなっています。
彼の語った情報操作が、人々を恐怖へと引きずり込んだのです。