しかし彼らは今後、本音で付き合える関係になるのではないでしょうか。
ルーシーが両親の橋渡しになる
離婚を期に疎遠になっていた父と娘ですが、お互いの良さを認め合いました。
ルーシーが両親の間を行き来することで、マクレーンは妻ホーリーと復縁するかもしれません。
少なくとも、今後は親子水入らずで過ごす日があるはずです。
ルーシーの彼氏を認める?
マクレーンは、娘ルーシーに男性を近づけさせない父親です。
しかし本作では、マシュー・ファレルとルーシーの関係も気になるところです。
マクレーンは一緒に戦い抜いたマシュー・ファレルに対して、感謝と敬意の念を抱いています。
今回ばかりは、二人の関係を認めざるを得ない状況になるのではないでしょうか。
アナログVSデジタル
サイバーテロはマクレーンにとって、未知の世界といえるでしょう。
『ダイ・ハード4.0』ではアナログ人間の彼が、時代の最先端に立ち向かう姿が滑稽さを生み作品に面白さをプラスしています。
マクレーンは鳩時計
トーマス・ガブリエルは劇中でマクレーンを下記のように例えていました。
デジタル時代の鳩時計だ
引用:ダイハード4.0/配給会社: 20世紀フォックス
理想のヒーロー像とはかけ離れた泥くさいマクレーンを、上手く例えたセリフではないでしょうか。
本作の魅力ともいえる時代遅れのヒーロー像が、アナログとデジタルが混在した時代背景を象徴するかのようです。
貧弱な若者が相棒になる理由
マクレーンは負けず嫌いのアナログ人間です。
今どきの若者を代表するかのようなマシュー・ファレルは、まるで対角にいる人物ではないでしょうか。
マシュー・ファレルの存在がマクイーンの個性をより引き立たせています。
観方によっては親子のように観える彼らは、お互い足りないものを補っているかのようです。
ひとりでは乗り越えられない壁を、ふたりで乗り越える姿はダイ・ハードの魅力でもあります。
『ダイ・ハード4.0』はリアルさが恐怖を呼ぶ
『ダイ・ハード4.0』はこれまでのダイ・ハードシリーズの中でもよりリアルな恐怖を感じます。
サイバー犯罪は、現代人にとって身近で起こりうる犯罪だからでしょう。
今回も、文句を言いながら立ち向かうマクレーンは人間臭いヒーローとして描かれていました。
そして親子愛をテーマに掲げた本作はシリーズ最高傑作とも称されるものとなりました。
このシリーズは結末がわかっていても、何度も観たくなる不思議な力を持っているようです。