トゥルシーの幸せを心に描くことで最後まで詠唱に集中出来、リチャードが言った「愛の対象」を見つけた瞬間でした。
インドでの祈りは彼女の執着心を消し、自分の心が世界を変えるということリズに教えてくれたのではないでしょうか。
象はインドの神様
インドでは象との不思議なシーンが登場しました。
このシーンは執着を手放したリズの心に「神」が入っていったことを暗示していると解釈することが出来ます。
執着を心から追い出せば心に空きができ、そこに神が踊り入り、愛で満たされる
引用:食べて、祈って、恋をして/配給会社:コロンビア映画
上記はリチャードのセリフですが、インドでは象を神として認識しています。
精神的な成功や仕事の成功などをもたらすといわれているのです。
リズはインドを訪れ祈ったことで、これまで捕らわれていた執着から解放されたのでしょう。
「恋をして」のバリ島
リズが最後に訪れたバリ島は、リズの旅の終点でもあり新たな人生のスタート地点でもあります。
バリ島は全ての人が恋に落ちる場所
引用:食べて、祈って、恋をして/配給会社:コロンビア映画
印象的なセリフですが、ここでリズは再び恋に落ちています。
インドでリセットされたリズは、バリ島で新たなスタートを切ったのではないでしょうか。
クトゥは人の生き方をリズに授けています。
人は師と呼べる人物に出会った時、自分の道を見つけられるのかもしれません。
また、映画の冒頭でクトゥがリズに下記の予言をしていました。
全財産を失うが、再び取り戻すことができる
引用:食べて、祈って、恋をして/配給会社:コロンビア映画
この予言はバリ島を訪れたことで、完結しています。
全てを手放したとき、リズにはお金では買えない新しい財産が飛び込んできたのです。
真の「調和」とは
リズが旅で見つけたものは「調和」を大切にする生き方です。
クトゥの教えが示す調和
バリは神と煩悩がほどほどにある場所、
そうでないと調和が崩れ、人はパワーを失ってしまう
引用:食べて、祈って、恋をして/配給会社:コロンビア映画
上記はバリ島の神髄を上手く表現したセリフではないでしょうか。
本当に満たされている人は、調和のとれた人生を送っているものです。
頑張り過ぎていては、どこかで糸が切れてしまうものなのでしょう。