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【魂のゆくえ(ネタバレ)】衝撃エンディングの意味を解説!なぜ牧師の心は刻々と変化した?静かな作品なのに落ち着かない理由は

それでもやはり「未来は自ら変えていくもの」と諭す。それではトラーが抱えている心の闇が晴れないという矛盾は拭いきれないですね。

マイケルが自宅の倉庫で作成していたと思われる自爆用ベストはマイケルの心の闇の象徴なのでしょうか?

マイケルの自殺

メアリーから相談をうけたトラーは爆弾ベストを持ち去っていました。マイケルの自殺の真相は抗議テロを失敗し悲観したからなのでしょうか?

トラーがマイケルから呼び出され待ち合わせ場所に行くと彼が自殺をしていたという展開です。ここに違和感を持った方もいることでしょう。

環境問題に悲観しただけでという「心の闇」に直結しなかったのです。逆にトラーには信仰によって心の闇を救えず自責が増えただけでした。

ニール・ヤングの「Who’s Gonna Stand Up? 」

Who's Gonna Stand Up? [12 inch Analog]

マイケルの遺言は遺灰を汚染された川に散骨し、讃美歌の代わりにニール・ヤング「Who’s Gonna Stand Up? 」を歌うのでした。

自然をそのままにしよう
未来の子供たちのために
植物、土、川を守るんだ
ダムも化石燃料も必要ない
誰が地球を守るために立ち上がるんだ?
全てが君と僕から始まるんだよ
いのちを生み出そう
僕らの息子と娘のために

引用:魂のゆくえ/配給会社:A24

マイケルの死をきっかけにトラーは「環境汚染」について興味を抱き調べ始めます。聖職者であるがゆえに環境破壊への怒りがわきました。

それは息子を死なせてしまった「戦争」の大義名分が見つからないことと「環境汚染」問題の矛盾へと転化しのめり込んでいったと思います。

トラー牧師の「心の闇」

ノアの箱舟

トラー牧師は息子の死とそれが原因で妻という心の支えも失いさらに、体は胃がんに侵されていました。

1年だけ日記をつけるというのは余命を思わせます。こうして聖職者として神の教えと照らし合わせるも、覆されるできごとが度重なります。

しだいにアルコールに依存する量も増え心が崩壊し、トラーは心の自由と救済を求めていたのでしょう。

静かな心の崩壊

メアリーが導いたスピチュアル的な儀式「マジカル・ミステリー・ツアー」はトラー牧師の心の闇に忍び込みました。

そしてトラー牧師の精神が崩壊する後押しとなったと考えられます。

美しい地球の風景を見せ夢心地にさせた後で滅びゆく幻をみせることにより「環境汚染」への脅威をトラー牧師に植え付けたのです。

我慢を捨て、自由を求める

超高層ビル、教会、コントラスト

トラーは憑りつかれたように「環境破壊」に関する調査をする中、聖職者としての慣習(我慢)を捨て自由を追求しはじめます。

そして教会の支持母体環境問題のワースト企業癒着関係にあったと知ったことで、箍が外れ一線を越えるきっかけになったのでしょう。

また、映画の中では言明していませんが、支持母体アバンダント教会エスターはトラーの元を去った前妻のようです。

エスターは寄りを戻しトラーの助けになろうとするも、トラーにとってエスターはもはやであり自由へ向かう邪魔者となっていました。

自爆へのカウントダウン

ファースト・リフォームド教会の設立250周年行事に向け、アバンダント教会のジェファーズ牧師は心身脆弱のトラーに牧師を退くことを促します。