立ち止まってじっくりと見てごらん
光の正体がわかるはずだ
引用:あと1センチの恋/配給会社:ライオンズゲート、コンスタンティン・フィルム
字幕版ではハーブのセリフをこのように訳しています。
しかし実際にセリフを聞いてみると一目惚れと似ている、ともいっています。
これは、一目惚れをしたものの正体がはっきりとわかるといっているのです。
ロージーにしてみれば、惚れた男の心がわからず、運命を感じていたのに違っていたという思いがあったのでしょう。
だからこそ、下記のセリフは絵に対してではなく自分自身に向けた言葉だったのです。
バカみたい
引用:あと1センチの恋/配給会社:ライオンズゲート、コンスタンティン・フィルム
ロージーは不運な女性ではない
ロージーの不運を描いたような映画ですが、彼女は決して不幸な女性ではありません。
ロージーの周りには親友や優しい父親、そして娘のケイティなど彼女を支えてくれる人が沢山います。
彼女が失敗した時、夢へ一歩踏み出そうとした時、皆が手を差し伸べてくれるのです。
だからこそ彼女は、ハッピーエンドを迎えることが出来たのかもしれません。
その後の二人はどうなったのか
アレックスがホテルへ訪ねてきて本作は幕を閉じますが、その後の二人はどうなったのでしょうか。
ケイティたちを温かく見守った
ロージーとアレックスのようなケイティ達ですが、二人が自分たちと同じ間違いをしないよう、アドバイスを続けていくはずです。
アレックスは、父親の代行ではなく本当の父親としてケイティを守っていくのでしょう。
娘びいきの優しい父親になりそうです。
昔のまま楽しく暮らした
幼馴染は、良い所も悪い所もすべて知っている関係です。
アレックスの変な夢を共感する姿は、一緒に育ったからこその姿なのでしょう。
二人は今後、心強い仲間に囲まれながら自然体で生きていけるのではないでしょうか。
理想の家族の姿が目に浮かびます。
幸せの選択は心に忠実に
ロージーとアレックスはラストシーンで最初の選択ミスへ戻っています。
本作では、ほんの少しの心のすれ違いが二人を遠回りさせていました。
男女の友情や幼馴染という微妙な距離感、二人の心を繊細にそして見事な描写で描いています。
現実にも、会話に流されて本心が伝えられなくなることは多々あります。
しかしこの映画は、例え選択を間違えても運命は自分で手繰り寄せることが出来るのだ、ということを教えてくれるのです。