そして、その決断の後押しをしてもらうために信頼するスーザンのもとを訪れたのだといえるのではないでしょうか。
熟睡できたのはなぜか
スラヴィ一味を殺害した夜は深夜にいつも行くはずのダイナーへ行かず熟睡できていました。
その夜は自分のあるべき姿、亡き妻が好きだった自分の姿を取り戻すことができた瞬間なのでした。
ロバートは迷った末に自身のポリシーに従いアリーナを救う決断をしたことに対し、満足していたのではないでしょうか。
そして、遂には老人ではなく騎士になることができたのです。
ロバート・マッコールとは何者なのか?
イコライザーとしていかんなく才能を発揮し世の悪を撃退してゆくロバート。
しかし、彼は自分の銃を使うことなく問題を解決します。
なぜ銃を持たないのか?タイトルを通して紐解いてゆきましょう。
銃を使用しない理由とは
イコライザーは直訳で平等にするものという意味を持ちますが、スラングでは「銃・武器」といった意味を持っています。
相手の持つ武器を逆手に取り、ある時には勤め先の商品を武器として利用する。
これは、イコライザーであるロバート自身が「武器」であると表現しているのではないでしょうか。
「体と知と心」
引用:イコライザー/配給:ソニー・ピクチャーズエンターテイメント
ロバート自身が武器であると考えると持つべきは物ではない、と考えることができ、この言葉も深く頷けるかと思います。
冒頭の文の意味
「人生で最も大事な日は二日ある。生まれた日と、生きる意味を見つけた日だ。 マーク・トウェイン」
引用:イコライザー/配給:ソニー・ピクチャーズエンターテイメント
妻を亡くし、ひたすら読書に明け暮れ不眠症にまでなってしまったロバート。
この言葉にロバートを当てはめると、アリーナと出会うことによって生きる意味を見つけられたと考えることができます。
そしてロバートだけでなく、再出発をしたすべての人々のことを指す言葉だったのです。
悪人にもチャンスを与えるのはなぜか?
ロバートはアリーナや同僚だけでなく、悪徳警官にまで更生をするチャンスを与えます。
「なりたいものになれるんだ。」
引用:イコライザー/配給:ソニー・ピクチャーズエンターテイメント
罰を与える人間なのではなく、あくまでイコライザー=平等にするものとして、悪徳警官に対しても平等に接します。
ロバートは更生しようとする人間にとって邪魔な存在(世界)だけを抹殺するというポリシーを持って行動していたのです。
王殺しの真意
アリーナやホームセンターの同僚を救い、目の前に立ちはだかる悪はロバートの前から姿を消しました。
しかし、なぜかロバートは危険を冒し本丸ともいえるプーシキンまで殺害してしまいます。
この一件でロバートは、身近な人を救うだけでなく場所にとらわれず困っている人は全て救いたいと思うようになっていたのです。
その大切な一歩目を歩き出すため、モスクワまで出向き王であり元凶であるプーシキンを葬るに至ったのでした。