このとき、手を通じて電気が流れている描写があるので、電気を帯びていることは確実です。
落雷は200万~10億ボルトと言われています。
100万ボルトをものともしなかったキングコングですから、同等かそれ以上の電気を帯びていると考えていいでしょう。
もともと雷属性を持っていた
キングコングが現れるとき、南の島では必ず雷を伴って登場していました。
ここから推測するに、もともとキングコングは雷を呼び寄せる傾向があったと考えるのが自然です。
雷が出ると元気になると劇中でも触れられていますし、もとより雷属性の生き物なのではないでしょうか。
最後に博士が放った言葉の意味とは
重沢博士が最後に「人間は改めて、動植物の自然に適応する生命力に学ぶべきだ」と話すシーンがあります。
本作を代表する言葉としてよく引用されますし、印象に残っている方も多いでしょう。
この博士が放った言葉の意味に関して考察していきます。
適応とは
適応とは自然の生命体が環境を取り込むことで生存することに都合が良くなる変化を指しています。
本来は何世代も子孫を残していく上で環境に応じた最適化が成されていくことをいうのです。
しかし重沢博士のはニュアンスが違うようなのであらためて博士が伝えたかったことを解釈してみます。
自然であるゴジラやコングに適応すべきというメッセージ
自然とは、ゴジラやキングコングがいる世界を指しています。その中で生命体は適応するべきだと言っているのです。
つまり、怪獣がいる中で、どう適応すれば生き残れるのか人類は試されているというのが、重沢博士の言葉なのだといえます。
ゴジラにパワーアップして対抗したキングコングのように、人類も適応して行かねばならない。
そういうメッセージではないでしょうか。
まとめ
東映30周年記念作、かつキングコングとのタイアップということで本作は潤沢に広告費を使えました。
その結果、公開当時の観客動員記録2位になるヒットに恵まれたのです。
カラーで登場するゴジラは見る人のイマジネーションを超えられたのかどうかは定かではありません。
ですが、人気を誇ったことは記録が証明しているのです。
この時代ではテレビという媒体が定着しつつあり、映画からテレビへと主流媒体が変化します。
そのせいか、テレビ商業主義を悪者に見せるあたりも映画としての焦りを感じて面白いです。