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「イノセンス」(2004年公開)は劇場版アニメ「GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊」(1995年公開)の続編です。
前作の監督であった押井守氏が監督だけではなく脚本も手掛けました。
この映画ではスタジオジブリの鈴木敏夫氏がプロデューサーとして参加して話題になりましたね。
メインビジュアルに犬を追加して女性の観客を増やそうとしたというのです。
犬の存在がストーリーにも大きな影響を与えています。
人間と人形の狭間で存在する主人公バトー、彼のゴーストとは何なのか。
サイボーグなのに犬を飼い、犬の好物を同じ店で買いつづけるのは何故なのでしょうか。
ここではバトーと人形の違いについて徹底考察したいと思います。
バトーの飼っている犬の名前の意味とは
バトーが大事にしているものに飼っている犬と草薙素子への想いがあります。
大天使ガブリエル
バトーが飼っている犬の名前は「ガブリエルC」これは押井学監督の愛犬のガブリエルのクローンでメスの設定です。
ガブリエルはキリスト教ではミカエル・ラファエルと共に三大天使と呼ばれています。
神の言葉を伝えて人々を導いてくれる天使なのです。
ガブリエルという名前の意味は「神の人」。
絵画の世界では女性的に描かれることが多い天使です。
バトーは素子のことを「守護天使」と呼んでおりガブリエルがバトーと素子をつないでいるのでしょう。
犬種について
ガブリエルは元々は猟犬として改良されたバセットハウンドというフランス原産の中犬種です。
銅が長く短足で長い耳に特徴があります。
有名なのは、靴のブランドの「ハッシュパピー」の犬といえばおわかりでしょうか。
この犬種は猟犬なのに性格は争いを好まず穏やかで辛抱強く優しい犬です。
しかし自分勝手な行動をとったりと頑固な面もあります。
登場人物がホラー的な要素のある絵になっていて笑っているシーンがほぼありません。
唯一笑顔になれるのは、ガブリエルの存在ではないでしょうか。
なんともとぼけた顔がかわいいです。
ガブリエルの餌を買うのはなぜいつも同じ店なのだろう
同僚のイシカワは、バトーに犬の餌はドライフードでいいだろうと言います。
バトーがフレッシュなドックフードにこだわるのはなぜなのでしょうか。
フレッシュフードにこだわる理由
バトーは義体化されていき自分のオリジナルの体がだんだんと失われていって物を食べることが出来なくなっています。
犬には美味しくて安全な餌を食べさせたいと思っているのでしょう。
ドライフードは不味いし添加物も入っていて健康も損なわれる恐れがある。
自分が食べても美味しいと思えるフレッシュなご飯を食べさせたいと考えたのです。