カイルは父親は家族や自分のために来てくれたとばかり思っていたのでしょう。
信用を取り戻すための「痛み」
カイルは魔法に依存しすぎたせいでこんなことになってしまったと気がつきましたが、取り返しのつかない域まで調子に乗りました。
スマホショップはすでになくなっていて店主の姿はありませんでし、途方にくれる気持ちもわかります。落ち込むカイルに母親は言いました。
「一度なくした信用を取り戻すには痛みを伴うわ。でも、最初だけよ傷についた絆創膏をはがす時みたいにね…。」
引用:ステータス・アップデート/配給:ヴァーティカル・エンターテインメント
母はどんな時も優しいものだと痛感します。そして、人生の中で傷みを伴うやり直しをした人は人にも優しくなれるはずです。
魔法に頼らず元にもどすにはかなり努力がいるものです。カイルがまずしたことは父親への決別宣言です。
「仕事をしないならカリフォルニアに戻って一人で自由に生きた方がいいよ」
引用:ステータス・アップデート/配給:ヴァーティカル・エンターテインメント
次はロイへの最大限の謝罪と感謝の印がロイの両親に「親友」だと名乗ることでしたね。
あとは最愛のダニーへの信用回復です!
一つの選択がカイルの未来を変える
合唱のコンクールとアイスホッケーの決勝戦が同じ日に行われるのでカイルはどうするのか?ここが山場でした。
ダニーの作ったデュオ曲は“観覧車デート”がモチーフになっているので、カイルとデュエットしないと成立しません。
怪我をしたふりをしたカイルはデレクにトップの座を戻します。そして、いよいよコンクール会場に向かうカイルの運命は!?
息の合ったデュオと二人の関係は?
カイルとダニーの思い出を曲にして二人で完成させた曲ですから、コンテストで歌って賞を取りたい気持ちは二人共同じです。
それ以上にカイルが観覧車デートの時と創作中の二人の気持ちを思い出し、ダニーに唄いかけたことで息の合ったデュエットに戻ったのでしょう。
カイルはステージ上でダニーを傷つけたことを詫びて、許しを乞うた時がカイルのスマホの魔法が解ける瞬間でした。
「今までの記録を消去しますか?」と画面に表示され、嘘で作り上げたものには価値がないと悟ったので迷わず【YES】を選択します。
魔法の力を使わなくても本当の大切なものはすぐ近くにあると気づけたのです。
スマホの店主はスマホのせい(妖精)?
気がつきましたか?コンクールのあとカイルが家族やロイと記念写真を撮った時、背後にスマホショップの店主が満面の笑みで写り込んでいます!
あのスマホショップの店主はスマホの妖精「ユニバース」だったのかもしれませんね。
幸せな「ステータス・アップデート」は自分の手でつかもう
さて、今までのことは消去され元どおり戻ったと喜ぶカイルでしたが…、スマホに意識がいっているカイルにダニーの表情は硬いままでした。
カイルの誠意を見せるのはここからでした。次の日、ダニーを見つけたカイルはさらに勇気をだして声をかけます。
カイル:「一つだけ伝えさせて!」(と、声をかけるもスルーされてしまいます)
カイル:「出会えてよかった」(とつぶやきます。)
ダニー:「私も少しだけ出会えてよかったわ」
引用:ステータス・アップデート/配給:ヴァーティカル・エンターテインメント
「お決まり」の展開とわかっていてもここは拍手喝采ででしたね。
近頃は見回せばスマホばかり見て何かをしている人が多くいます。便利で楽しいスマートフォンアプリも多いでしょう。
ですが大切な人と過ごす時や大切なことを伝える時には、直接言葉を交わすコミュニケーションが大事ですね。