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【ともしび(ネタバレ)】封筒の中身と捨てた真意を考察!飼い犬を手放した理由は?クジラの死骸を見に行った意味を読み解く

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp//cinema-notes-22

2017年に公開されたイタリア・フランス・ベルギー合作のドラマ映画『ともしび』。

監督・脚本はアンドレア・パラオロにオーランド・ティラド、主演をシャーロット・ランプリングが演じています。

映画撮影がチェイス・アーヴィン、音楽がミケリーノ・ビシェリャと非常に充実したスタッフです。

シャーロット・ランプリングの演技力の高さも相俟って以下を受賞しました。

The 74th Venice International Film Festival Volpi Cup for Best Actress

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Hannah_(2017_film)

物語は日本向けの公式サイトを見ても分かるように、アンナにとことん焦点を当てて作られています。

穏やかな日々を過ごしていた老夫婦を突然引き裂いた夫の瞬間により彼女の人生の歯車が狂っていくのです。

本稿ではアンナがタンスの後ろから見つかった封筒の中身と捨てた真意をネタバレ込みで考えてみましょう。

また、彼女が飼い犬を手放した理由やラストでクジラの死骸を見に行った意味も掘り下げていきます。

老夫婦三部作

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本作は非常に独特な立ち位置にある作品でございまして、この一作だけで全てを理解することは不可能です。

というのも『まぼろし』『さざなみ』と併せて初めて意味が理解可能な“老夫婦三部作”だからと思われます。

かつて日本映画には小津安二郎が原節子を主演とした『晩春』『麦秋』『東京物語』の”紀子三部作”がありました。

ならばこの作品も大女優シャーロット・ランプリングの老境を題材とした集大成の作品ではないでしょうか。

本編の面白い所は説明も殆ど無く次々と降りかかる受難をただ静かに受け入れて諦めていくアンナの姿です。

世の理不尽に立ち向かうのでも何でもなく、ただ静かにその苦難と悲しみを受け入れのみ。

そのことを念頭に置いた”静”の作品ということを念頭に置いて考察していきましょう。

封筒の中身と捨てた真意

クラフト封筒 長形3号 A4ヨコ3つ折 テープ付 100枚 KCNE-3

本作の見所となっているのが終盤で発見されるタンスの裏に隠されていた封筒です。

アンナはその中身を見た瞬間にさっさと捨ててしまいました。

そこにはどのような真意が込められているのでしょうか?

逮捕に関わる写真

Rosa Parks光沢ポスター写真逮捕Civil RightsバスSit Seat 8.5

封筒の中身は夫の逮捕に関わる写真ですが、その中身が何だったのかは説明されていません。

一説には性犯罪絡みの写真といわれており、息子のミシェルと夫の確執から窺えます。

しかし、直ぐに捨てた位ですから決して見て良いものではなかったのは事実でしょう。

逮捕された夫の面会の時に封筒のことを持ち出したら気まずい表情になったことからもそれは明白です。

正に見てはいけないものを見てしまったという感じでしょう。

捨てた理由

ぜんぶ、すてれば

捨てた理由は上記でも説明していたように、夫の見てはいけない一面を見てしまったからです。

そしてもう一つ、長年連れ添った老夫婦でさえお互いに隠していることがあると知った絶望でしょう。

アンナと夫は逮捕以前殆ど会話も必要ない位に穏やかな日々を送っていて一見平和なようです。

しかし、そのことと隠し事や秘密があるか否かは全くの別問題だったことがここから窺えます。

阿吽の呼吸で分かり合えるという老夫婦の法則が真実ではないことを突きつけられたことを示しました。

事なかれ主義の極致

事勿れ主義