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【さよなら歌舞伎町】さよならの意味を徹底考察!徹が振り返らなかった理由とは?福島や歌舞伎町が持つ大きな意味に迫る

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B013A2W3S6/cinema-notes-22

2015年公開の『さよなら歌舞伎町』は、混沌とする街「歌舞伎町」のほんの一瞬をとらえた群像劇です。

様々な思いが交差する歌舞伎町をリアルに捉えた描写が話題となりました。

映画のタイトルに掲げられているさよならは、何へのさよならなのでしょう。

そして徹はなぜ振り返らなかったのか、劇中に登場する福島や新宿歌舞伎町が持つ意味とは…。

様々な角度から『さよなら歌舞伎町』を紐解いていきましょう。

始まりと終わりの物語

さよなら歌舞伎町

この映画はラブホテルを主軸に複数のストーリーが交錯する群像劇です。

劇中にはカップルごとの「別れ」や新たな関係性の「始まり」が描かれていました。

別れを選ぶ恋人たちもいれば、これからも続いていくカップルもいる…。

しかし皆にいえることは、今までと同じ関係性のままではないことです。

どの恋人たちにも区切りとしての「さよなら」が訪れているといえるでしょう。

乗り越えていく恋人たち

海の波の背景で手をつなぐカップル

劇中には、ヘナとチョンスたちのように壊れかけた関係を修復していくカップルが描かれていました。

彼らは一体何に対して「さよなら」と別れを告げたのでしょうか。

自分を偽ることに別れを告げた

ヘナとチョンスはお互いに愛情を持ちながらも、相手に隠し事がある恋人同士でした。

そして、物語の終盤まではこれから別々の道を歩くであろう展開を予想させます。

しかし彼らは隠し事をしていたことが、お互いの離れがたい気持ちを確かめ合う機会となったのです。

歌舞伎町で重ねてきた今までの後ろめたい秘密に「さよなら」をする決心をしたのでしょう。

彼らの選んだ「さよなら」は、二人をより強い絆で結んだ言葉となったのです。

人を信じられなかった自分に別れを告げた幻想的な光

忍成修吾が演じる正也は、雛子を騙そうとしていました。

彼らが失っていたものは、人を大切に思う心や信じる心です。

この2人が別れを告げたのは、人と暖かい関係を築けなかった自分自身でした。

彼らにとって、歌舞伎町は失ったものを得る為の場所だったのでしょう。

雛子の人生は現代の社会問題をクローズアップしており、正也は歌舞伎町の伝統ともいえるスカウトマンの姿なのです。

このカップルは、最もリアルな歌舞伎町の姿を描いているようにも思えます。

歌舞伎町という大きな闇の中に引きづりこまれる一歩手前で、彼らは引き返すことが出来たのです。

隠れて生きる日々に別れを告げた

ポピーと蝶

南果歩演じる里美と松重豊演じる康夫、この二人は人生の重みを感じさせる登場人物でした。

歌舞伎町は何でも飲み込む街なので、指名手配の二人が身をひそめる場所としては最適だったことでしょう。

彼らにとっては罪を消してくれる場所だったはずです。