ヤコブの梯子の物語では、天使がその梯子を上り下りしています。これはまさにジェイコブが悪魔を見たり、不安になったりしている姿。

死を受け入れてこそ、上りきることができるラダー(階段)。つまりラダーは死の象徴なのです。

それぞれの「ラダー」をまとめると

​ジェイコブス・ラダー [DVD]

本作のラダーは「梯子、階段」「薬」「死」という意味でつかわれていることが分かりました。

「ジェイコブの梯子」「ジェイコブの薬」「ジェイコブの死」──。どれを日本語訳しても、タイトルと映画内容が一致します。

つまり『ジェイコブス・ラダー』はさまざまな角度から解釈できる映画だったのです。

小銭の真相は「死を受け入れた証」

死の過程や死因、受け入れについて描かれた本作品。作品内で出てくる小銭にも、実は死と関連した意味合いが込められています。

ポールの目の前に現れた小銭には死とどんな関連があるのでしょうか。

小銭と戦友ポール

​マヤ文明 アステカカレンダー コイン 直径40mm (ゴールド1色)

ジェイコブが小銭を見かける場面に遭遇したのは、戦友であったポールに呼び出されたからでした。

結局小銭はポールが見つけます。そしてポールが車のエンジンをかけ、車は爆発しました。

ここでは「ポールは先に死を受け入れた」と考えることができます。なぜならポールが拾おうとした小銭は、実はロザリオだったからです。

車の爆発後、ジェイコブが小銭だと思っていた物は、ロザリオでした。

ロザリオはキリスト教の祈りの道具です。つまりポールは神に導かれたと考えることができます。

そこまで判断できるのは、ジェイコブの目の前にもロザリオが現れたからです。

ジェイコブの目の前にもロザリオは出現していた?

​Mealguet Jewelry 木製大型木製ビーズ 宗教カトリック十字架 ロザリオクロスペンダントネックレス 男性用 初聖体ギフト イースターの日のギフト

ポールが車の爆発に巻き込まれた時に助けてくれたマイケル・ニューマンは、ラダー(薬)を開発した当事者でした。

マイケルに薬の真相を聞いた後、ジェイコブは打ちひしがれてタクシーに乗り込みます。実はこのときロザリオが出現しています。

ジェイコブがタクシー内の内装を見ていると、ロザリオとマリア像がぶら下げられていました。

それを見てジェイコブは安堵した気持ちになり、眠りに落ちます。以後、ジェイコブの気持ちは落ち着き続け、映画ラストへと突入しました。

心が落ち着いたということは「死を受け入れて安らかな気持ちになった」ということです。

つまりロザリオの出現は、「死を受け入れた証」と考えることができます。

ポールは「仲間」ジェイコブは「死因」

​ホワイトサン イエス様 キリスト教 フォトフレーム A4 フレーム 壁掛け 壁アート 装飾画 壁飾り インテリア 部屋飾り アート ファション 装飾 枠付き 壁絵 現代壁の絵 絵 プレゼント ポスター アートフレーム パネル

ロザリオの出現が「死を受け入れた証」であるならば、どの時点でそう判断されるのでしょうか。

ポールの場合、自分と同じ軍人で同じ苦しみ(悪夢的体験)を共有できる仲間を発見したときに安堵しました。

つまりポールは死を受け入れるにあたって「仲間」を必要としていたのです。一方ポールは仲間が必要ではありませんでした。

ポールが必要としたのは「死因」。先述したようにラダーのせいだと「思い込む」ことによって、ジェイコブは死を受け入れます。

そこでやっと、悪夢から解放されロザリオが出現したというわけです。

『ジェイコブス・ラダー』というタイトルと死

​ジェイコブス・ラダー [Laser Disc][ティム・ロビンス][Laser Disc]

『ジェイコブス・ラダー』は旧約聖書の「ヤコブの梯子」を元とした作品です。

そこには死の受け入れという宗教観やラダー(梯子、階段、薬、死)といった複数の意味合いが込められていました。

人が死ぬという過程を精神面から描き、そこに反戦やホラーを乗せた本作は、見る人によってさまざまな捉え方ができます。

映像は不気味な表現が多々ありますが、それだけでない深い精神性を持って鑑賞すると、より面白く感じる作品です。