「完璧な恋人」の条件はサムの好き嫌いが一致する人で、それをクリアできれば自分のことも好きになるはずという方程式を立てたのです。
シモンはその条件にサムの好き嫌いを13項目あげて出会う女性一人一人にリサーチをかけていきます。
8時55分の運命
ある日の朝8時55分、養護学校へ向かうシモンは時間通りの行動で運命の女性イェニファーと出会います。
イェニファーは出会い頭にぶつかってシモンに触ってしまい、アスペルガーという理由だけで平手打ちをされてしまいます。
イェニファーは叩かれたことに驚きながらも、怒ることもなくアスペルガーに一定の理解を示しました。それはなぜでしょうか?
どうやらスェーデンの人は争いごとを避けようとする気持ちと、自分の意思表示がはっきりしていてそれを尊重する国民性があるようです。
イェニファーとの二度目の衝突
イェニファーと次に会ったのも朝の8時55分です。
イェニファーは「運命の出会いだと思った」
シモンは「運命なんてない。数学と決定論が全てだ」と持論を展開します。
引用:シンプル・シモン/配給:フリッカポイカ
イェニファーはロマンチストのようです。シモンはすかさずイェニファーにも13の質問をしました。
そこにイェニファーの携帯に電話が入り彼女の顔が“笑顔”から“悲しい顔”になったことに不思議さを感じたシモンでした。
質問の続きを促すもシモンは「全部ハズレだ」と言い去り、イェニファーは“正解”なんてないでしょ?と怪訝そうに言って去ります。
サムの恋人候補リスト完成
シモンはとうとうサムのための「完璧な恋人」リストを完成させて、それをサムに見せます。
しかし、サムは恋愛に“正解”なんてないことと気持ちが全てで方程式よりも自然に任せるとシモンに言うのでした。
そして、磁石の反発を例にだしてお互い違う同士だからひかれあうんだと諭しました。
“嬉しい”から“悲しい”になる疑問
シモンは次にサムの好みと真逆の女性を探せばいいと考えます。
そこで、イェニファーを候補にしいつも通り8時55分に出くわすように待ち伏せしますが、少し時間がズレて失敗します。
ぶつからないと話すきっかけが作れないシモンでした。
逆だから惹かれ合う理論
シモンはイェニファーにサムを激推しし、「会いたいかどうか」の即答を迫ります。当然のことながら彼女は戸惑います。
戸惑いながらもイェニファーは兄サムのことより、シモンに興味を抱き始めたのでしょう。シモンの通う養護施設までついていくのでした。
忘れたと言ってシモンに触れる
イェニファーはシモンと一日過ごします。養護施設の作業を手伝いながら「あ、忘れてた」と何度もシモンに触れて酷い目にも合います。
最後には池に突き落とされてしまい、ずぶ濡れになるのになぜイェニファーは怒らずシモンを連れて家に帰ったのでしょう?
ともあれこの日の晩、イェニファーは「嬉しい」から「悲しい」に変わる瞬間についてわかりやすくシモンに話しました。
君の好きだった人は気持ちが変わって反対側に飛ばされた
だから君は“嬉しい”から“悲しい”になったんだね
引用:シンプル・シモン/配給:フリッカポイカ
イェニファーはただ寂しかっただけなのでしょうか?変わり物のシモンに興味があるだけだったのでしょうか?
「僕はバカだ」ミッション発動
何の連絡もせずに帰りの遅くなったシモンは、遅くなった理由をサムの恋人探しと言い大げんかになります。
さすがのサムも堪忍袋の緒が切れてシモンを置いて実家に帰ってしまい、このサムの行動でシモンはパニックに陥り宇宙船に逃げ込みます。
軌道をはずれた宇宙船
シモンは自力で何かを導き出し、サムとイェニファーのデートというミッションを遂行するため、今までと逆のことをしはじめます。
- 赤い服を青に変える
- ドラムセットを売り資金を作る
- 男と女が恋に落ちるヒューグラントの映画を観る
- 養護施設の仲間をミッションメンバーにする
ドラムセットを売ったお金で、シモンはサムとイェニファーとのデートを映画に出てくるようなセッティングを準備します。