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1998年に公開されたディザスター映画の名作「アルマゲドン」は、その後長らく続いたディザスター映画のブームを決定づけることになった記念すべき作品です。

興行的には大ヒットといえる成績を収めていますが、批評家には不評だったというのは有名な話。

確かに批評家向けではない娯楽一直線の作品ですが、興行的に成功したということは多くの人が面白いと思った、ということでもあります。

そこでここではアルマゲドンの何がそこまで凄かったのか、ディザスター映画がこの後立て続けに制作されるようになったのはなぜなのかを解説します。

観客を飽きさせないド派手な映画

この映画の監督を務めたのはマイケル・ベイ監督

この監督はのちにあの大ヒットシリーズである「トランスフォーマー」シリーズの監督を務めることになります。

マイケル・ベイ監督

マイケル・ベイ (トランスフォーマー 等) 直筆サイン入り写真

「トランスフォーマー」シリーズを見たことがある方ならわかるかとは思いますが、彼の持ち味はとにかくド派手なアクションが魅力の娯楽作品

マイケル・ベイ監督の作品全体にこういう傾向が多く、批評家好みの作品を撮らない監督ともいえるでしょう。その代わりメガヒットは多数。

賞レースに加わるような芸術性や精神性が高い作品ばかりでなく、こういった娯楽大作も映画には必要なもの。

音楽にクラシックだけじゃなくEDMやピップポップ、ロックなどがあるのと同じことです。

音楽でも批評家たちが評価する「本当の音楽」というのはクラシックなのかもしれません。

ですがロックやEDMを演奏するアーティストも大きなフェスでヘッドラインを務めたり、スタジアムを埋め尽くすほどのファンを集めることもできます。

マイケル・ベイ監督がとる映画はそういったロックやEDM的な位置づけにいるものなのかもしれません。観客は理屈抜きで楽しんで観る真の娯楽映画です。

マイケル・ベイ監督の定番であるド派手アクション、屈強な男たちのドラマ、そして観客を飽きさせないテンポの良さがこの「アルマゲドン」をここまでのヒット作にしたのでしょう。

終末思想がはびこった時代

この「アルマゲドン」が公開されたのは1998年。

20世紀の最後ともいえる時期です。世紀末や時代が変わる際には必ず「終末思想」がつきものなのはご存じでしょうか?

世紀末の予言

ミケランジェロ 「最後の審判」 原画同縮尺近似(50号) michelangelo-01-08

簡単に言えば「この世が滅びて人間の歴史はここで終末を迎える」といった思想です。

20世紀末の有名なものとしては「ノストラダムスの大予言」があるでしょう。

世紀末という一つの区切りを迎えるにあたって時代が変わる不安感。

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