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「グリンチ」は日本で2018年12月に公開された3Dアニメ映画です。「ミニオンズ」などで注目されているアメリカのイルミネーション・エンターテインメントが制作しました。
「グリンチ」はある児童向けの絵本が原作となっていますが、同じ原作で2000年にも実写版「グリンチ」が公開されています。
そこで今回は3Dアニメとして制作された「グリンチ」が原作や過去作とどのように違うのかを解説していきます。
さらに主人公であるグリンチの行いから本当のクリスマスとは何かを徹底考察します。
映画「グリンチ」の原作
「グリンチ」は1957年にアメリカで発表された児童向けの絵本が原作となっています。
絵本の日本語タイトルは「いじわるグリンチのクリスマス」
絵本の原題は「HOW The GRINCH STOLE CHRISTMAS!(グリンチはどのようにしてクリスマスを盗んだのか!) 」となっています。
日本語では「いじわるグリンチのクリスマス」と訳されており、グリンチの意地悪さを表に出した児童向けの絵本らしいタイトルが付けられています。
作者であるドクター・スース(Dr. Seuss)は絵本作家としてだけではなく画家や詩人としても活躍していました。
ドクター・スースの絵本は、アメリカでは子どものいる家庭には必ず一冊は置いてあるといわれるほどの人気だそうです。
「Grinch(グリンチ)」の意味は?
映画のタイトルと主人公の名前でもある「Grinch(グリンチ)」には単語としての意味はあるのでしょうか。
英英辞典で調べてみると「Grinch」という名詞は「楽しんだり祝ったりしている人々嫌う人、特にクリスマスを嫌う人」という意味を持っているようです。
「Grinch」という単語の意味から主人公が「Grinch(グリンチ)」と名付けられたわけではありません。
1957年に発表されたドクター・スースの絵本のキャラクターから、「Grinch」という名詞が辞書にも載る言葉として一般的に使われるようになった経緯はとても興味深いといえます。
2000年に公開された「グリンチ」
ドクター・スースの同じ絵本が原作となって映画化された作品が2000年に公開された実写版「グリンチ」です。
ジム・キャリー主演の実写版
思わず笑ってしまう顔芸が特徴的なジム・キャリーが主演で、アメリカではクリスマス時期に入る前の2000年11月に公開されています。日本では2001年3月から上映されました。
グリンチに施した特殊メイクアップが、アカデミー賞において「メイクアップ賞」を受賞しています。