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元は少女アニメのスピンオフとして登場した「キンプリ」ですが、今作で3作目となります。
2019年春に放送されたテレビ作品に先駆けて、映画としても放映されました。
今回は前作の「キンプリ」では語られなかった太刀花ユキノジョウの衝撃的な真実と、挿入歌の隠れた意味を紐解きます。
誕生日から読み解く太刀花ユキノジョウ人物像
「キンプリ」のキャラクターたちは、誕生日に意図的な意味を込められている事がよくあります。
主人公のシンや、シンの側に意味深に現れるルイをあげると分かりやすいかもしれません。(彼らの誕生日は存在しない2010年2月29日です)
その流れそのままにユキノジョウを読み解いてみるとどうでしょうか。彼の誕生日は7月9日。ほおずき市の日ですね。
ほおずきの花言葉には「偽り」「ごまかし」「半信半疑」と言った意味があり、ユキノジョウを飾るには相応しくないようにも思えます。
ですが、彼は設定の段階から悩みや苦しみを付与されて生まれたキャラクターであることを忘れてはいけません。
前作「キンプラ」でのキングカップ譲渡
SSS劇中の中でも回想されていましたが、前作で太刀花はシンにキングカップ出場権を譲りました。
この時の太刀花の言葉を理解する事で、今作の太刀花への理解を深める事ができるはずです。
前作の『キンプラ』で、太刀花はシンに出場権を譲ってしまいましたが、シンによって思い出されたプリズムの煌めきから出場するのはシンが相応しい思ったのでしょう。
ユキノジョウから発信されたその発言に、皆はあっさりとその提案を受け入れました。
いくらユキノジョウが出場権の権利を持っているとしても、皆出場権を真剣に競っていあっていたはずです。
それにも関わらず、自分たちのトップがあっさりとシンに出場権を譲ることに納得したメンバー達に、違和感を抱いた観客も多かったのではないでしょうか。
今作で明らかになったユキノジョウの衝撃の真実とは
常に歌舞伎とプリズムショーとに心を砕き自分の殻を破れずにいたユキノジョウですが、この2つにかける気持ちは本物です。
だからこそ、シンのショーを愛し、キングカップへの出場を自分の代わりに推薦したのではないでしょうか。
ですが、ユキノジョウの心の底に秘められた想いはそれだけではありませんでした。
メンバーは皆納得していたわけではなかった
「キンプラ」で譲った出場権。前述しましたが、メンバーのあっさりとした受け入れ具合に違和感を抱いた人も多かったでしょう。
ですが、実は皆は決して心から納得していた訳ではなかった事が今作で描かれました。
風呂場でミナトとカケルがユキノジョウへかけた言葉はメンバーの総意だったはずです。
「俺たちだって悔しかった」
「太刀花のショーが見たかったんだ」
引用元:KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-/配給会社:エイベックス・ピクチャーズ
自分たちの実力を超える煌めきを持つユキノジョウに、自分たちの想いも背負って跳んで欲しかったに違いありません。