実際に彼は本作のプロモーションサイトでも仰々しくスパイダーマンを非難しています。
ジェイムソンにとってはスパイダーマンを陥れること自体が生きがい。それで炎上すればウェブサイトも潤うのですからたまりません。
しかし、その動機は「フェイズ3」のフィナーレを飾る謎かけとしてはあまりにも幼稚すぎるようにも思えます。
ウィリアムスを篭絡した次なるヴィランは彼!
それならば、新たなヴィランがウィリアムスを…例えば金で篭絡したと考えるのはどうでしょう。
多少の犠牲を払ってでもピーターを貶めたい奴…。例えば、「ホームカミング」のメインヴィラン、バルチャーなら彼に十分な恨みがあります。
「ホームカミング」で彼が背負ったであろう刑期については明らかにされていませんが、ここは「指パッチン」から五年後の世界。
何らかの形で彼が出所してきたと考えても不思議はありませんし、なんなら脱獄だってできそうです。
ウィリアムスを篭絡した次なるヴィランはもしかして彼女?
しかし、バルチャーは「ホームカミング」で心優しき父親、あるいは社長として描かれています。
それが天性のベビーフェイスであるスパイダーマンに恨みを持ち続ける、と考えるのはいささか面白味にかけます。
しかし、ピーターの復活を知って彼を貶めたいであろう人物がもう一人。
それは、「ホームカミング」のヒロイン、リズ・トゥームスです。
学力コンテストのリーダー格でもあった彼女が五年の歳月を経て立派な科学者に。
そして家族の生活をおびやかしたパーカーを貶めようと、デイリー・ビューグルのパトロンになる。
やがて窮地に陥ったパーカーの前に現れて彼をこきおろすものの、最後にはバーチャーの説得もあり家族ぐるみの付き合いに…。
さらに終幕でMJと熾烈な三角関係が始まるのです。いかにもトム・ホランド版スパイダーマンにありそうな流れではないでしょうか。
ピーター・パーカーを陥れたのはトニー・スターク!?
しかし、この映像を編集できる存在が、ウィリアム意外に実はもう一人いるのです。
それは物語の中心としても機能したトニーのサングラス、イーディスです。
もし、彼女(?)がトニーの命を受け、パーカーにさらなる試練を与えたとしたら…?
そう考えればあれだけ聡明なはずのイーディスが、わざわざミステリオへ自分を譲渡する展開も説明がつきます。
少なくともジャービスであれば簡単にはそれを許さないでしょう。
そして、イーディスはジャービスに比べ、あまりにも空気が読めません。
そのため彼女がトニーのパーカーに対する親心を極解し、あまりにもひどすぎる試練を課した、とも考えられなくはありません。
そして…リリ・ウィリアムズという可能性!
いずれにせよ、フェイクまがいの炎上サイトを通じてパーカーを出し抜く、という筋書きそのものに幼稚性を感じずにはいられません。
その幼稚性を保ちつつ、ピーター・パーカーに嫌がらせまがいの炎上案件を押し付けようとする輩とはいったい誰でしょうか…。
そこで浮上するのが2代目アイアンマン「アイアンハート」としてすでにその存在が知られる15歳の少女、リリ・ウィリアムズです。
2代目アイアンマンとしてトニーに認められながらその後継者に指名されなかった腹いせにとパーカーの生活を妨害する。
そして物語は当然のごとく微妙な三角関係へ…。
かつてナターシャを中心にバナー、ソー、クリントとヒーロー同士の微妙な関係を描いてきたMCU。
今後その中心にスパイダーマンが座ることが確定なら、その筋書きもおおいにありそうです。
フューリーがスクラル星人を結託した理由は?
そして本作最大の謎がスクラル星人の登場です。
地球にいたフューリーの正体はスクラル星人の将軍タロス。これにはさしたる伏線もなかったことで、相当な驚きを観客に与えました。