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「しあわせの隠れ場所」は2009年に上映された、実話を元にしたヒューマンドラマ映画です。
不幸な境遇にいた少年が偶然にもある一家に迎え入れられ、その才能を発揮していくという心温まる内容になっています。
人との交流が、ときによっては人生を大きく変えていく事を美しく描いた本作を考察していきましょう。
マイケルはテューイ一家をどう変えたか
施しを受ける中で、その純真さと誠実さを失わなわず、テューイ一家に大切な事を気づかせるマイケル。
彼がどのように一家を変えていったかをお伝えしてきます。
行儀の良さが彼の運命を決めた
Tシャツは2枚しか無く、住む場所もなく、食べるものは捨てられているポップコーンといった極貧のマイケル。
11月の寒空にTシャツ短パンで歩いているマイケルを見て、リー・アンは保護することを決めます。
物を盗られるのではと心配もしますが、翌日きちんとたたまれたリネン類を見て、マイケルの行儀の良さを知るのです。
すぐにマイケルを呼び止め、感謝祭の食事をしていくように告げました。
一晩だけのはずが、これをきっかけにずっと深い縁を結んでいくのです。
本当の施しとは
クリスマスカードにマイケルが写っている事を揶揄されて、リー・アンは怒ります。
またコリンズやSJもマイケルについて周囲からからかわれても無視し、マイケルを家族だと主張するのです。
そこにはマイケルを下に見る事を許さないという、しっかりした主張があります。
別人種で貧しいから人格を否定していいという事などない、そうはっきりとメッセージとして伝えているのです。
自分と向き合う機会を与えた
大学進学のときに、自身は本当にマイケルのためを思って助けたのかリー・アンは悩みます。
勉強やアメリカンフットボールを教えてきたのは、自分のためにミシシッピー大学へ入れたかったのかもしれない。
そう自問自答を続ける彼女に、夫はよくやってきたと言葉をかけます。
結果的に母校を応援するような形になってしまいましたが、そこに私利私欲はありませんでした。
マイケルが守ったブラインドサイド
マイケルにとって最も見えていなかったのは自分自身でした。