出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00005JCAA/?tag=cinema-notes-22
「これでもう死ぬのか?」と、思う瞬間がいつくるのかわかりませんが歳を重ねいつかその日が来た時に、死神の声が聞こえたらどうしますか?
そして、その死神がブラッド・ピットのような美青年で数日過ごせるとしたら…そんな、妄想も楽しいものです。
「ジョー・ブラックをよろしく」は、1998年公開のアメリカ映画です。
監督 マーティン・ブレスト(アラン・スミシー)
出演者 ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォラーニ
1934年の映画『明日なき抱擁(en:Death Takes a Holiday)』のリメイクということで、第19回ゴールデンラズベリー賞最低リメイク及び続編賞にノミネートされました。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョー・ブラックをよろしく
本作品の見どころはラブロマンスあり親子愛あり、夫婦愛ありの愛づくしといってよいくらいに愛に満ちたストーリーです。
そして、アンソニー・ホプキンス演じるウィリアム・“ビル”・パリッシュが発する名言の数々が現実の生活にも良いエッセンスとなり得ます。
その名言と合わせながら、ビルの愛娘スーザンとスーザンがコーヒーショップで出会った青年の謎について考察してみましょう。
この世との最期の時間
ニューヨークのメディア企業の社長ウィリアム・ビル・パリッシュは、妻に先立たれるも二人の娘に愛され満ち足りた生活をすごしていました。
まもなく65歳の誕生日を迎えようとしたある日、体に異変を感じ始め昼夜かまわず謎の声に悩まされ始めます。
「そうだ…そうだ…」
「“そうだ”とは何のことだ!?」
「おまえの質問に対する答えだ…」
引用:ジョーブラックをよろしく/配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
この謎の声の答えはビルの命に最期が近いことを知らせる「死神」の声でした。
死神というよりは「死の天使」
死神というのは誕生と死を司る重要なポジションとされる神で、一般的にいわれるような不吉なシンボルとは違うのです。
例えばキリスト教ではキリストが絶対神なので死神は存在せず、死を司るのは「死の天使(大天使サリエル)」です。
本作品を観る時、死神ではなく「大天使サリエル」として観ると、ブラット・ピットが死神ではなく美しい天使に見えてくるでしょう。
大天使サリエルの気まぐれ
話の発端はこの大天使サリエルの“気まぐれ”と考えたら、ストーリー展開にも少し合点がいくような気がしませんか?
君たちの様子(ビルの生活や人間関係)に興味を抱き始めたのはつい最近のことだ。退屈してな…。
君を連れて行く前に観て周りたい(人間界)。
引用:ジョーブラックをよろしく/配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
サリエルはビルを天に連れて逝く前に人間界に興味が湧いたのでガイドをするよう命令をしました。そうすることで死期が伸びるという条件です。
大天使サリエルのガイドをするのですから、それなりの「能力と知恵と経験の持ち主」でなければならずビルが条件に合い選んだというのです。
ガイド役として合格をした決め手はプライベートヘリでのスーザンとの会話だったのでしょう。
ビルの恋愛論は深いい話
ビルの愛娘スーザンにはビルの経営する会社の重役の一人ドリューという婚約者がいますが、スーザンに恋愛の熱量がないことが気がかりです。
ビルはスーザンにドリューについて「愛はあるのか?」と尋ねます。そして、恋愛論についてこう諭します。
愛は情熱だ。妄想だ。それなしでは生きられない…それが本当の愛だ。
死ぬほど相手を好きになって、相手からも愛される…頭じゃない…そういう人と出会うには心の声を聞くんだ。