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『ターミネーター1(以後T1)』『ターミネーター2(以後T2)』以来のアーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンの共演。
『ターミネーター:ニューフェイト』はターミネーターの世代交代とも言える作品ですが、何点か気になる点もありました。
まずは今後のターミネーターシリーズがどうなるのか。
REV-9を倒したのはいいのですが、これまでのシリーズから考えて、その後の未来が平和に終わるとは考えにくいです。
またT-800がカールと名乗り、家族を持っていることにも衝撃を受けます。マシーンが人間の感情を理解しているのでしょうか。
さらには、T-800に対してリンダ・ハミルトンが演じるサラ・コナーが敵意をむき出しにします。その真相や背景には何があるのでしょうか。
これらの点を考察することができれば、シリーズを「もう一度見直したい」と思えるはずです。
REV-9を倒しても戦いは続く…
映画のラストシーンで、ダニーは子どものグレースを見つけます。
「二度とあなたを殺さない。」
引用:ターミネーター:ニューフェイト/配給:20世紀フォックス
もしもダニーが今後行動を起こさないと、結局未来でグレースは改造され、ダニーが見てきた展開が待っています。
グレースを殺さないということは、何らかのアクションが必要です。
しかもセリフを言った直後には、サラと一緒に車で走り去っていきました。
その時のダニーの表情には決意めいたものがある上、戦う女性の代名詞サラが隣にいることで、次の戦いがあることを示唆しています。
『ターミネーター』シリーズから見た今後
映画としての『ターミネーター』は本作が6作品目です。
ストーリーを通して考えると、『ターミネーター3(以後T3)』ではサラ・コナーは白血病で亡くなっています。
しかし本作でサラ・コナーは登場しました。そこにはT1とT2で監督、本作で製作のジェームズ・キャメロンの思惑があります。
またREV-9を倒して以後の未来は、シリーズを通した流れからある程度のところまでは予測が可能です。
『ターミネーター:ニューフェイト』はT2の正当な続編
大ヒットしたT1やT2はジェームズ・キャメロンが育ててきた作品ですが、T3以降は関わっていませんでした。
そのジェームズ・キャメロンが久しぶりにターミネーターに関わり、本作を正当な続編だと主張しています。
正当な続編だと考えると、『ターミネーター:ニューフェイト』はT3とは違った内容でないといけません。
そのためか、これまで出てきたスカイネットではなく、リージョンという新しいAIが未来で暴走していました。
シリーズの中でリージョンという世界観を出したのは本作が初めてで、リージョンの詳細にも触れていません。
ということは、REV-9を倒して以降の未来でも、リージョンとの何かしらの戦いが待っていることは間違いありません。
T2ではサイバーダイン社を破壊した
ターミネーターシリーズではスカイネットというAIプログラムが暴走している設定でした。
そのプログラムを作り出したサイバーダイン社のマイルズ・ダイソンが亡くなり、ロボットを作る技術を破壊したのがT2です。
シリーズの流れから考えると、本作はリージョンという新しいシステムの紹介という解釈ができます。
つまりラストシーンでサラとダニーが車でどこかへ向かうのは、リージョンを破壊する手立てを探る旅に出たのです。