リージョンを破壊しない限り、REV-9のような殺戮マシーンは送られる可能性はあるし、もっと強力になるかもしれません。
逆に言えば、リージョンを破壊して未来を変えることが本作のゴールだということです。
ターミネーターを育てたジェームズ・キャメロンのが語る「三部構成」
REV-9を倒したのちも、何かしらの戦いが続くことをジェームズ・キャメロンが明言しています。
ジェームズ・キャメロンは本作が新三部作の第一弾、という趣旨の説明をインタビューでしました。
となると、ターミネーターシリーズはあと2作品制作されると考えられます。
本作の内容から、今後明かされるべき(解決されるべき)大きな謎はこちらです。
- リージョンの真相と破壊
- AIと人間の戦争の終結(勝ち負けは断定できない)
時間軸の関係などもありますが、ターミネーターシリーズの終わりに向けて、この2つが欠かせません。
REV-9が倒されたといっても、まだこの二点に関する戦いは続くことは間違いないでしょう。
T2名シーンでT-800が人間の心を理解
T2のラストシーンでは、T-800の内部に入っているチップを壊さなければならず、ジョン・コナー(少年期)は嫌がります。
それまでも作り笑顔を見せるなど、T-800は人間の感情を理解することに努めてきました。
ジョンが泣きつく姿を見て、T-800はこのように語ります。
「人間が泣く気持ちが分かった。俺は泣く事はできないが。」
引用:ターミネーター2/配給:トライスターピクチャーズ
このセリフから、マシーンでも人間の感情を理解することができることが分かります。
つまりカールとして家族を持ち、妻や子どもを愛することはT-800にも可能なのです。
マシーンはプログラムにしか従わない?
T-800(カール)はあくまでもマシーンです。マシーンが人間の感情を理解できるとは、通常考えられません。
マシーンが行動する原理は、プログラムです。ではT-800に内蔵されているプログラムはどのようなものでしょうか。
基本的には命令通りにしか動かない
T-800は非常に命令(プログラム)に忠実なマシーンで、何があってもミッション実行しか考えません。
課されたミッションが何であろうと、またどんな命令であろうと必ず遂行するようにプログラムされる。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/T-800
T-800(カール)はそもそも、映画冒頭シーンにあったジョン・コナーを殺すためのプログラムがされています。
ということはT-800がサラやダニー、グレースと会う場面では、ミッションを達成しており、他の命令を受けていないプログラムです。
ミッションを達成したマシーンだからこそ、ある意味「自由」なマシーンになっていると考えられます。
ミッション達成後は人間世界に潜伏
もともとT-800は、スカイネットが人間世界に潜伏しやすいように作ったモデルです。
潜伏するためには、人間の感情を理解しなければなりません。ミッション達成後は、その潜伏機能が残っていると考えられます。
本来、T-800のコンピューターの学習能力は高く、様々な抽象的概念までも理解できる。それは、人間社会の中で生活する事でより人間らしい行動を取れるよう設計されており、ジョークも理解できるようになるほどのものである。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/T-800
人間世界に潜伏するためには、それらしい家族を持つことが自然だと学習し、感情を覚えていったのです。
しかしそれだけでは、サラやグレースを手助けする理由までには行きつきません。
なぜT-800はサラやグレースを助けるのでしょうか。
自らプログラムを変更
実は作中でT-800は自分自身でプログラムを変更したことを語っています。
家庭を持って生活する中で、「愛」や「悲しみ」といった感情と向き合うことが人間だと感じたT-800。
そしてAIの暴走によって訪れる人の死は、家族が望んでいない未来であることを悟り、自身のプログラムを書き換えたのです。
基本的にミッション達成の過程でプログラムは書き換えられませんが、本作のT-800はミッションを達成した個体になります。
そのため自分で人類を助けるようプログラムを変えることができたのです。
監督ティム・ミラーの証言
映画でT-800が自分でプログラムを変えている様子はありません。